リード

リードの試奏ができない・・見た目でリードを選ぶときのポイント

こんにちは!

リードを選ぶ時のポイントや注意点については、以前の記事で詳しくご紹介しました。

ですが、最近は、コロナ禍ということで、

実際に吹いてリードを選ぶことが、難しくなっています。

リードは、実際に吹いてみないとわからない

これは、もう、そうなのですが、

見た目で、わかることもあります

今日は、試奏ができない場合の、リード選びのポイントについて、ご紹介します。

リードのタイプを見よう

これは、具体的に言うと、

  • チューブの長さや、種類
  • リードの全長
  • スクレープ(削ってある部分)の長さや、形

です。

いつも吹いているリードや、お手持ちの、お気に入りのリードがあれば、

それらのリードを参考にすると良いでしょう。

*この項目は、リードのタイプ、であり、

良し悪しに関わってくるところではないので、

特にオーボエ初心者さんなどは、読み飛ばしていただいて、

次の「開きの部分を見よう」の項目から読んでいただいてもOKです。

チューブの長さや種類

チューブのタイプは、コルクの部分に刻印してあります。

チューブは本当にたくさんの種類がありますので、

特にこだわりがある、というわけでなければ、

長さだけ、チェックすれば良いと思います。

写真の一番左のものは、私が普段使用しているもので、

Chiarugi 2+ というのが、メーカーとタイプの名前で、

47 というのが、チューブの長さです。

チューブの長さが刻印されていなくて、わからない場合は、

チューブの下から糸巻きの一番上までの長さを見てください。

糸は、ちょうどチューブの先のところまでか、その一巻き分下まで、巻いてあります。

大抵のチューブは、46mmか、47mmですので、

普段、自分が吹いている長さと、同じものを選ぶと良いでしょう。

全く初めてで、わからないという方は、

最初は音程の上がりやすい46mmで良いと思います。

リードの全長

リードの全長は、製作者によって差があります。

一応参考までにお伝えしますが、

基本のメソッドとしては、

チューブが46mmの時は、全長71mm

チューブが47mmの時は、全長72mm です。

*上の写真のリードは、全長が、72mmより少し長めですが、

まだ半完成なので、この後の調整で、最終的72mmにします。

また、リードは材料の質に応じて、微調整をしながら完成させていきますので、

全長についても、多少のずれが生じます。

スクレープの長さや形

スクレープ(リードの削ってある部分)の長さや形は、

リードの吹奏感や振動の仕方などに影響します。

お気に入りのリードなどがあれば、チェックしておくと良いですが、

材料の質などによって微調整する部分でもありますので、

あまり気にしすぎる必要はありません。

日本で見かけるリードのスクレープは、

多くが、長さ10〜11mm位のドイツタイプです。

少ないですが、下の方まで長く削ってある、アメリカンタイプも

あります。

ドイツタイプとアメリカンタイプですと、吹奏感にかなり違いが出てきますので、

普段ドイツタイプを吹いている方は、お気をつけください。

開きの部分を見よう

リードの開きの部分を、上から見てみましょう。

リードは、乾いた状態ですと、パカッと開いていることが多いです。

別の記事でも、ご紹介したように、大きめの開きは、

指で押さえるだけで、ある程度の調整が可能です。

また、吹き慣らしていくうちに、開きは落ち着いてきます。

逆に、乾いた状態で、開きが既にぺったんこなリードは、避けましょう。

写真の図の○の例ですが、上から三つ目、両サイドが開いたものは、

水に浸けると閉じますので、大丈夫です。

ただ、このタイプであまり開きが大きいものは、材料のハリが強すぎる可能性があります。

✖️の一番下の、材料に丸みがなく開いているものは、

閉じた時に息が入らなくなるので、避けましょう。

○の一番下のように、材料の丸みの具合が上下で違う場合、

どちらを上で吹くかで、音色や音程が違います。

丸みが上の方が、音色は柔らかいですが、

同時に音程がふらつきやすい場合もあります。

✖️の上から三つは、どれも開きの形が美しくないものです。

こういった、形が歪んでいるものは、振動が上手くいかなかったり、

強弱などの表現が難しかったりしますので、避けましょう。

スクレープの部分を透かして見よう

スクレープの部分を、ライトなどにかざして見てみましょう。

レントゲンのように、色の濃淡で、薄い部分と厚い部分がわかると思います。

真ん中の背骨を中心にして、左右対称になっているか

見てみましょう。

(写真の、赤い星マークの部分など、同じ長さになっている方が良いです。)

左右で、厚さが違っていたりすると、うまく振動しません。

また、削りはじめの部分から、先端に向けて、

段々と薄くなっていくのがきれいな形です。

リード作りの経験がないと、判断が難しいと思いますが、

まずは、濃淡がボコボコしているのでなく、

美しいグラデーションになっているか、見ると良いでしょう。

リードのサイドを見よう

リードの両サイドを見ましょう。

2枚のケーンが、ちょうどきれいに合わさっている状態がベストです。

ズレていたり、食い込んでいたりすると、振動が上手くいかず、

音程が高い、響きが乏しいなどの問題が起こりやすいです。

材料の色つやを見よう

リード作りをしたことがないと、材料を見て、良し悪しを判断するのは

難しいかもしれませんが、

リードの削っていない部分の木を見て、

色が白っぽくて、いかにも貧弱そうなものや、

表面が不健康な爪のようにガタガタしているものは、

避けましょう。

材料は、表面が艶やかで、

白よりも黄金色に近いものの方が、良いです。

参考までに、極端に表面がガタガタしている材料と、

普通に艶やかさのある材料の比較写真を載せます。

できる範囲で、チェックしてみましょう。

リードの試奏ができるお店 JDR

最後に、

東京都内のお店で、感染対策を徹底しながら、

リードの試奏を継続しているお店をご紹介します。

新宿駅西口から徒歩5分くらいの場所にある、

JDRという、ダブルリード専門店です。

現在、リードの試奏は予約制で、一人10本までという制限がありますが、

こちらのお店では、リードを試奏することが出来ます。

リードを試奏して選びたい!という方は、

予約の上、足を運んでみてはいかがでしょうか。

実際に、吹いてリードを選ぶ際のポイントなどについては、

楽器の習熟度別に、記事を書いています。

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それでは・・

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