こんにちは!
今日は、オーボエのリードができるまでの過程を、
ご紹介したいと思います。
最初の丸材から、割られ、削られ、焼を入れられ、巻かれ・・
ホルツくん(ドイツ語で、木のことをホルツと言います)が、
立派な一本のリードになるまでの道のりを、見ていきましょう!
丸材を割る
こちらが、一番最初の丸材です。
これを、薪を割るように、パコーンと、カッターで割ります。
上手くいけば、一本の丸材から、3つ取れます。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/07/丸材を割る2.001.jpeg?resize=786%2C590&ssl=1)
余分なところを切り取る
割られたホルツくんを、ちょうど良い長さに切ります。
サイドの余分な部分を削ぎます。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/07/カットする2.001.jpeg?resize=743%2C557&ssl=1)
ガウジングマシンで薄くする
ガウジングマシンという機械を使って、ホルツくんを薄く削ります。
一番厚いところでも、0.6mmを切るくらいまで、薄くします。
この状態を、かまぼこ、といいます。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/07/ガウジング2.001.jpeg?resize=1024%2C768&ssl=1)
シェーパーで舟形にする
水に浸けたあと、
シェーパーという道具を使って、ホルツくんをきれいな形にします。
この状態を、舟形、といいます。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/07/ファッソン前.001.jpeg?resize=796%2C597&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/07/ファッソン.001.jpeg?resize=785%2C589&ssl=1)
フォームを作りチューブに固定する
いよいよ、チューブに固定させる作業です。
マンドレルという道具と、針金を使って、
きれいな丸みのあるフォームを作りながら、チューブに固定させます。
フォームがしっかりとつくように、
最初にマンドレルを熱します。
ホルツくんは、ジュッと焼きを入れられながら、
リードらしい姿に変身していきます。
材料が乾き、フォームがしっかりつくまで、
最低1日は、このままで置きます。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/07/チューブに固定.001.jpeg?resize=1024%2C768&ssl=1)
糸を巻く
きれいなフォームが固まったところで、
もう一度サイドの閉まりなどを調整してから、
糸を巻きます。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/07/IMG_1153-1.jpg?resize=374%2C498&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/07/IMG_1155.jpg?resize=372%2C495&ssl=1)
先端をカットし、スクレープを作っていく
先端を少し薄くしてから、カットし、
スクレープの部分を削ります。
全て手削りで仕上げることもできますが、
私は、メーキングマシーンで厚めに削って、
その後、手削りで仕上げていきます。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/07/削り.001.jpeg?resize=783%2C587&ssl=1)
木を、どのように加工して、リードを作っていくのか、
見ていただけましたか?
今回は、大まかな流れだけを、追っていきましたが、
各過程における、作り方の詳細なども、
記事にしていく予定です。
どうぞお楽しみに!
それでは・・