お勧めの楽譜

お勧めの楽譜 ♫オーボエ2本で楽しむモーツァルト

こんにちは!

久々のブログ更新になってしまいました・・!

今日は、オーボエ二重奏のお勧めの楽譜をご紹介します。

オーボエが入ったアンサンブルの編成では、

トリオ・ダンシュ(オーボエ・クラリネット・ファゴット)や、

木管五重奏(フルート・オーボエ・クラリネット・ホルン・ファゴット)

がとてもメジャーです。

これらの編成で書かれた曲はたくさんあり、楽譜も多く出ています。

先日、いつも指導に伺っている高校の生徒さんが、

重奏コンテストに出場しました。

最初に、重奏コンテストに出たいと相談を受けたとき、

私は、先ほど挙げたような編成を思い浮かべました。

ですが、

「オーボエ二重奏で出たいです!」と。

あやこ

え。

オーボエ2本だけで、出るの?

例えば、オーボエ2本に、

通奏低音とピアノ(チェンバロ)が加われば、

素敵な曲が豊富にありますから、ワクワクしながら選べますが、

オーボエ2本のみとなると・・

オーボエ2本で重奏コンテスト・・・。

何がいいかなあと考えた結果。

やっぱり、これでしょう!

『モーツァルト:2本のオーボエのためのオペラハイライト』!

この楽譜には、オーボエデュオの曲が全部で26曲収められています。

どれも、モーツァルトのオペラの曲を二重奏に編曲したものです。

「後宮からの逃走」

「フィガロの結婚」

「魔笛」

「ドン・ジョバンニ」

から、数曲ずつ入っています。

シェレンベルガー(元ベルリンフィル首席オーボエ奏者)と、

シュルツ(元ウィーンフィル首席フルート奏者)が、

デュオの演奏会でよく演奏していた楽譜でもあります。

難しい曲ですが、

知っているアリアや、聞いたことのあるメロディが、きっとたくさん入っていますよ。

とても楽しいです。

最近はコロナ禍が続いていて、

大人数でのアンサンブル、合奏が制限されるというようなことも

たびたび起こっていると思います。

二人で楽しめる二重奏、取り組んでみてはいかがでしょうか。

ということで、

オーボエ二重奏でコンテストに出たいという生徒さんたちに、

私はこちらの楽譜を推薦しました。

26曲の中からどれを選ぶかは、とても迷うところでした。

今回は、

1stと2ndが同様に活躍し、音楽的な味付けもしやすく、難しすぎず・・

というところから、

12番 『Wie stark ist nicht dein Zauberton』

オペラ「魔笛」より、王子タミーノのアリア

26番『Fin ch’han dal vino』

オペラ「ドン・ジョバンニ」より、ドン・ジョバンニのアリア

の2曲を選びました。

時間の関係で26番の方は大きくカットを加えました。

その高校は、年が明けてすぐの、1月に定期演奏会があるため、

コンテストの準備に入れるのは、定期演奏会が終わってからです。

準備期間が短いのは覚悟していたのですが、

年明けからコロナが急激に感染拡大してしまい、

学校が休校になったり、部活ができなくなったりという事態が起こりました。

それでなくても短い準備期間だったのに、レッスンに伺うこともできず、

私はとても心配でした。

でも、生徒の二人は前向きに、逞しく、

「一生懸命頑張ります!」と。

本番の10日ほど前に、学校の先生の計らいで、

なんとか一度、レッスンに伺うことができました。

二人が吹きやすそうなリードを多めに用意して、選んでもらうこともできました。

その後、2回ほど、オンラインでもレッスンをし、本番を迎えました。

結果は、なんと、金賞!

惜しくも代表は逃しましたが、素晴らしい結果です。

今回は、

無事に本番を迎えられるのだろうか、と、私も不安でした。

二人も、きっとそうだったと思います。

ですが、「一生懸命頑張ります!」

という言葉通り、

本番まで、本当にその通りの一生懸命さを見せてくれました。

彼女たちにとって、次につながるとても良い経験になったことでしょう。

私も、指導者として、

二人が精一杯やり切って喜びを感じてくれたこと、

とても嬉しく思いました。

2本のオーボエのために書かれた楽譜ですが、

フルートとオーボエでも、よく演奏されています。

また、これを機に、モーツァルトのオペラを観てみるのは

いかがでしょうか?

モーツァルトのオペラは、軽快で、楽しく、時間もそこまで長くありませんので、

オペラを観たことがない方でも、楽しめると思います。

それでは・・

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