こんにちは!
今日は、具体的にアンブシュアの鍛え方について、
書いていきますね!
正しいリードを吹こう
アンブシュアを鍛える、と書きましたが、
正確には、アンブシュアを支える(保つ)筋肉を鍛える、です。
『オーボエのアンブシュア』の記事でも書きましたが、
アンブシュアを支える筋肉は、唇の両端の部分です。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_1248.jpg?resize=445%2C334&ssl=1)
この筋肉は、
「オーボエ吹き以外は鍛える必要ないよね?」
というような、
日常生活では意識することのない筋肉です。
でも、オーボエを吹く時には必要な筋肉!
これを鍛えようというのですから、
とにかく、オーボエをたくさん吹けば良いのです。
え?
そんな分かりきったこと、書いちゃうの?
記事にする意味ある?
ただ、これには、条件があります。
「正しいリードで吹く」ことです。
開きがぺったんこで、鼻息で吹けるようなリードは、
唇をほとんど巻かずとも、
筋肉を使わずとも、吹けてしまいます。
これでは、いくら練習しても、筋肉は鍛えられません。
え、筋肉鍛えなくても、吹けるの?
だったら、それでもいいんじゃない?
そうですね、
オーボエを吹き始めて、間もない頃なら、
それでも良いかもしれませんが、
このようなリードでは、強弱や、表現の幅が狭く、
響きも乏しくなってしまいます。
もっと上手くなりたい、
もっと響きのある音で吹きたい、
もっと表現の幅を増やしたい、
と思うのであれば、
きちんと筋肉をつけるべきです。
柔軟性があり、振動していて、
息をしっかり吹き込んで鳴らすリードで練習していくことで、
アンブシュアが鍛えられていくだけでなく、
オーボエの上達にもつながっていきます。
最初よく振動していたリードでも、
吹いているうちに、振動が止まってきたり、開きがペタンコになってきたりします。
アンブシュアを緩めないと吹けないな、と感じる場合は、
開きを調整し直したり、軽く削って振動を戻すなど、
手直しすることをお勧めします。
程よく振動し、適度に吹き鳴らしたリードは、
お口にも優しいですし、
本番などでは、そういった育てたリードは安心して吹けると思います。
ですが、
新しく、元気なリードも、普段から吹いていくと良いです。
ハリが残っていて、元気なリードは、アンブシュアを鍛えるのに効果的です。
*手直しには色々な方法がありますが、
リードの開きの調整は、比較的簡単にできます。
開きをつける方法については、こちらの記事でご紹介しています。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/07/開きの付け方.001.jpeg?resize=320%2C180&ssl=1)
鍛え方 1
リードや楽器がなくても、アンブシュアを鍛えることはできます。
口は”お”の形で軽く開け、
その状態で、両唇をしっかりと巻き込みます。
口の周りの筋肉を、口の中心に向かってキュッと引き締めます。
上下の唇が触れ合っても良いですが、
歯と歯の間は十分に開けて、
決して噛まないように気をつけましょう。
この状態をしばらく続けていると、
口の周りや、ほっぺた、唇の両端の部分が痛く、だるくなってくると思います。
そうなってくれば、筋肉をちゃんと使っている証拠です。
このトレーニングは、いつでもできます。
最近は、お出かけする時も、マスクをしますから、
マスクの下で唇を巻き込んでフルフルしていても、
誰にもバレません。
買い物しながら、歩きながら、
ぜひやってみましょう!
なんだか、
小顔効果もありそう?!
鍛え方 2
次に、リードを使った鍛え方です。
鍛え方1の状態で、リードをくわえます。
巻き込んだ唇で、リードを支える形です。
手は使いません。
この時も、上下から噛んで支えては意味がありませんので、
あくまで、口の周りの筋肉で、
綺麗なアンブシュアの形を作って、包み込む意識です。
リードは鳴らさなくて良いので、
リードが震えたり動いたりせず、ピッタリと安定した状態で、
ずっと支えていられるようになりましょう。
鍛え方 3
今度は、リードを鳴らしていきましょう。
楽器で吹くよりも、
リードだけを鳴らす方が、口は疲れます。
リードだけで鳴らすのは、特にアンブシュアのトレーニングになります。
リードを手で支えて鳴らしても良いですが、
慣れてきたら、
手を使わずにリードだけで鳴らします。
これは、しばらくやってると、
巻き込んだ唇が戻ってきてしまって、リードが飛び出してしまうでしょう。
とても疲れるトレーニングです。
口が、ヘロヘロになってしまったら、
無理せず、一度休みましょう。
1分ほども休めば、少し復活するはずです。
グチャグチャのアンブシュアで無理をして、
変な癖がついてしまっては、本末転倒ですからね。
鍛え方 4
アンブシュアの特訓で、私が学生の頃やっていたのは、
楽器を持って、
実際に吹いているつもりで指を動かしながら、
リードを鳴らす、
という方法です。
ザルビアーニの指の練習の教本があるのですが、
これを、よくこの方法で吹いていました。
なんとなくリードだけ鳴らすより、
楽しいですよ 笑
めっちゃ疲れるけどね。。
人のアンブシュアを観察しよう
アンブシュアの形は、
人それぞれだとは思いますが、
上手な人のアンブシュアを観察するのも良いですよ。
口の中までは見えないとは言え、
参考になるはずです。
安定して、きれいなアンブシュアを目指して、
鏡で自分のアンブシュアをチェックしてみましょう。
今回は、
アンブシュアの鍛え方について、書きました。
最初に書いたように、
きちんと筋肉を使って吹けるリードであれば、
日々の練習を通して、自然とアンブシュアは鍛えられていきます。
それにプラスして、
ご紹介した方法も、是非やってみてください。
最近忙しくて、あまり楽器の練習ができない・・
というような時も、
楽器を吹かなくてもできる、アンブシュアのトレーニングはおすすめですよ!
それでは・・
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/08/ロマニーバンドブローチ-120.jpeg?resize=320%2C180&ssl=1)
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