オーボエ

アンブシュアを鍛えよう その2

こんにちは!

今日は、具体的にアンブシュアの鍛え方について、

書いていきますね!

正しいリードを吹こう

アンブシュアを鍛える、と書きましたが、

正確には、アンブシュアを支える(保つ)筋肉を鍛える、です。

『オーボエのアンブシュア』の記事でも書きましたが、

アンブシュアを支える筋肉は、唇の両端の部分です。

この筋肉は、

「オーボエ吹き以外は鍛える必要ないよね?」

というような、

日常生活では意識することのない筋肉です。

でも、オーボエを吹く時には必要な筋肉!

これを鍛えようというのですから、

とにかく、オーボエをたくさん吹けば良いのです。

ゆるり

え?

そんな分かりきったこと、書いちゃうの?

記事にする意味ある?

ただ、これには、条件があります。

「正しいリードで吹く」ことです。

開きがぺったんこで、鼻息で吹けるようなリードは、

唇をほとんど巻かずとも、

筋肉を使わずとも、吹けてしまいます。

これでは、いくら練習しても、筋肉は鍛えられません。

ゆるり

え、筋肉鍛えなくても、吹けるの?

だったら、それでもいいんじゃない?

そうですね、

オーボエを吹き始めて、間もない頃なら、

それでも良いかもしれませんが、

このようなリードでは、強弱や、表現の幅が狭く、

響きも乏しくなってしまいます。

もっと上手くなりたい、

もっと響きのある音で吹きたい、

もっと表現の幅を増やしたい、

と思うのであれば、

きちんと筋肉をつけるべきです。

柔軟性があり、振動していて、

息をしっかり吹き込んで鳴らすリードで練習していくことで、

アンブシュアが鍛えられていくだけでなく、

オーボエの上達にもつながっていきます。

最初よく振動していたリードでも、

吹いているうちに、振動が止まってきたり、開きがペタンコになってきたりします。

アンブシュアを緩めないと吹けないな、と感じる場合は、

開きを調整し直したり、軽く削って振動を戻すなど、

手直しすることをお勧めします。

程よく振動し、適度に吹き鳴らしたリードは、

お口にも優しいですし、

本番などでは、そういった育てたリードは安心して吹けると思います。

ですが、

新しく、元気なリードも、普段から吹いていくと良いです。

ハリが残っていて、元気なリードは、アンブシュアを鍛えるのに効果的です。

*手直しには色々な方法がありますが、

リードの開きの調整は、比較的簡単にできます。

開きをつける方法については、こちらの記事でご紹介しています。

リードの開きの調整法 ② 息の入らないリードの調整開きがぺたんこになって、息が入りづらいリードの調整方法を、ご紹介します。この記事では、針金を使った方法を、わかりやすく丁寧に書いています。...

鍛え方 1

リードや楽器がなくても、アンブシュアを鍛えることはできます。

口は”お”の形で軽く開け、

その状態で、両唇をしっかりと巻き込みます。

口の周りの筋肉を、口の中心に向かってキュッと引き締めます。

上下の唇が触れ合っても良いですが、

歯と歯の間は十分に開けて、

決して噛まないように気をつけましょう。

この状態をしばらく続けていると、

口の周りや、ほっぺた唇の両端の部分が痛く、だるくなってくると思います。

そうなってくれば、筋肉をちゃんと使っている証拠です。

このトレーニングは、いつでもできます。

あやこ

最近は、お出かけする時も、マスクをしますから、

マスクの下で唇を巻き込んでフルフルしていても、

誰にもバレません。

買い物しながら、歩きながら、

ぜひやってみましょう!

ゆるり

なんだか、

小顔効果もありそう?!

鍛え方 2

次に、リードを使った鍛え方です。

鍛え方1の状態で、リードをくわえます。

巻き込んだ唇で、リードを支える形です。

手は使いません。

この時も、上下から噛んで支えては意味がありませんので、

あくまで、口の周りの筋肉で、

綺麗なアンブシュアの形を作って、包み込む意識です。

リードは鳴らさなくて良いので、

リードが震えたり動いたりせず、ピッタリと安定した状態で、

ずっと支えていられるようになりましょう。

鍛え方 3

今度は、リードを鳴らしていきましょう。

楽器で吹くよりも、

リードだけを鳴らす方が、口は疲れます。

リードだけで鳴らすのは、特にアンブシュアのトレーニングになります。

リードを手で支えて鳴らしても良いですが、

慣れてきたら、

手を使わずにリードだけで鳴らします。

これは、しばらくやってると、

巻き込んだ唇が戻ってきてしまって、リードが飛び出してしまうでしょう。

とても疲れるトレーニングです。

口が、ヘロヘロになってしまったら、

無理せず、一度休みましょう。

1分ほども休めば、少し復活するはずです。

グチャグチャのアンブシュアで無理をして、

変な癖がついてしまっては、本末転倒ですからね。

鍛え方 4

アンブシュアの特訓で、私が学生の頃やっていたのは、

楽器を持って、

実際に吹いているつもりで指を動かしながら、

リードを鳴らす、

という方法です。

ザルビアーニの指の練習の教本があるのですが、

これを、よくこの方法で吹いていました。

なんとなくリードだけ鳴らすより、

楽しいですよ 笑

ゆるり

めっちゃ疲れるけどね。。

人のアンブシュアを観察しよう

アンブシュアの形は、

人それぞれだとは思いますが、

上手な人のアンブシュアを観察するのも良いですよ。

口の中までは見えないとは言え、

参考になるはずです。

安定して、きれいなアンブシュアを目指して、

鏡で自分のアンブシュアをチェックしてみましょう。

今回は、

アンブシュアの鍛え方について、書きました。

最初に書いたように、

きちんと筋肉を使って吹けるリードであれば、

日々の練習を通して、自然とアンブシュアは鍛えられていきます。

それにプラスして、

ご紹介した方法も、是非やってみてください。

最近忙しくて、あまり楽器の練習ができない・・

というような時も、

楽器を吹かなくてもできる、アンブシュアのトレーニングはおすすめですよ!

それでは・・

オーボエのアンブシュアオーボエで表現豊かに演奏する上で、アンブシュアは非常に重要です。 アンブシュアについて、私自身の悩んできた経験をもとに、皆さんの一つの参考になれば、という思いで、私の考える、オーボエのアンブシュアについて、記事にしました。 ...

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