こんにちは!
前回、ガウジングをかけて、
かまぼこケーンを作るところまで行きましたね!
今日は、かまぼこケーンのハリをチェックしてから、
シェーパーで、型をとっていきましょう。
また、材質チェックするの?
丸材の時に、ちゃんと選んだのに。
あれは、第一段階。
良い材料で作らないと、良いリードはできないから、
シェーパーを取る前の材質チェックはとっても大事だよ!
材料の硬さとハリをチェックする
まず、かまぼこケーンを水に浸けます。
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10分程度つけたら、材料の硬さとハリをチェックしていきます。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1434.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1435.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
水に浸けた時間や、ガウジングの厚さによっても、
感触は変わってきますが、、
- ひねった時の材料の硬さ、強さの感じ
- 手を離した時の、材料の跳ね返りの感じ
をみます。
跳ね返りが、パンっといい音で戻ってくる材料は、
しっかりしています。
*ハリの強い材料は、ひねると割れてしまう場合もあるので、慎重に!
ひねったときに、ぐにゃっと、ゴムのように曲がってしまう材料は、ハネます。
また、捻った後の戻りが鈍かったり、元に戻らない材料は、
柔らかくて、ハリが足りないでしょう。
この辺の感覚は、
何本もリードを作っていく中で、身についていくものですので、
最初は判断が難しいと思いますが、
是非自分でチェックして、感覚を磨いていってください。
私は、ひねった時の手応えを A , B , C
跳ね返りの手応えを a , b , c で表して、書いています。
あくまで、自分の中の感覚で、評価の基準を決めています。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1427.jpg?resize=564%2C423&ssl=1)
私の場合は、
自分のためだけにリードを作るのではなく、
習熟度の違う、生徒さんがたの為や、お店に卸すリードなど、
作っていますので、
データをとっておくと、削りの時に役立ちます。
リードについては、一生悩み続けていくものだと思っていますので、
常に、研究と、勉強ですね・・
リード作りの初心者の方も、自分でチェックして、
わかるように評価を残しておくのは、オススメです。
どういう感じの材料で作ると、どんな感じのリードになる、
というのが、少しずつわかってくると思います。
また、自分の好みの材質なんかも、わかってくると思います。
慣れてきたら、うーん・・と思う材料は、
思い切ってハネていきましょう。
厳選した材料で作る方が、生産的で、時間の節約になります。
イーゼルで印をつけ、二つ折りにする
まず、イーゼルという工具を使って、
材料の真ん中にカッターの刃で印をつけます。
(強くつけすぎないように注意)
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そして、その部分で材料を二つ折りにします。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1442.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1444.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
この時に、パリッと良い材料ほど、割れやすいです。
ハリのチェックの際に、割れやすそうな材料はわかるので、
その場合は、長めに水に浸けます。
折るときに、写真のように、裏側から材料を支えて、
割れないように慎重に折ります。
バランスに気をつけながらセットする
シェーパーの型は、いろいろなものがあります。
型によって、音程の出方、響きの感じなど、変わってきます。
私が使っているのは、ミヒェルのハンドシェーパーの、
720番です。
留学時代に師匠の勧めで買って、以来ずっとこれで作っています。
根本から上まで、わりと細めのタイプです。
シェーパーを取るときのポイントは、バランスを見ることです。
シェーパーを取るときは、必ず、ライトにケーンをかざして、
厚さのバランスを見ます。
シェーパーを取った後の、舟形の両サイドの厚みが、
左右同じになるように、取りましょう。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1416-scaled-e1631279129328-1024x858.jpg?resize=1024%2C858&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1418-scaled-e1631279160483-1013x1024.jpg?resize=385%2C389&ssl=1)
写真だと少しわかりにくいですが、上の写真の材料は、
ほぼ真ん中に、厚い部分が来ています。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1429-scaled-e1631279394152-1024x772.jpg?resize=616%2C464&ssl=1)
こちらの材料は、厚い部分が少し右に寄っていますね。
こういう場合は、図のように、シェーパーの位置もずらします。
この状態の材料は、この位置でシェーパーを取って、
両サイドの厚みがちょうど同じくらいになります。
シェーピングする
シェーピングは、必ず切れる刃で行いましょう。
私は、大きめのカッターを使っていますが、
一本ごとに、新しい刃の部分を使います。
なまっている刃では、キレイに取れないので、気をつけましょう。
まず、上を少し残して、下に向かって削ります。
削り出しは、刃を入れてから、シュッと下に削ります。
安定するように、左手はテーブルに置いた状態が良いでしょう。
なるべく少ない回数で、キレイに取り切りましょう。
取りすぎたり、取り残したりしないように、気をつけます。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1447.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1448.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
その後、上の残った部分を、下から上に向かって削り落とします。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1421.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1457.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
両サイドの厚みが同じくらいか、確認します。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1419.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1420.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
シェーパーを取るところまで、できましたね!
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1426.jpg?resize=509%2C382&ssl=1)
次は、いよいよ糸巻きです。
糸巻きは、難しくて、重要な過程です。
お楽しみに!
次の過程は、こちらです。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1529-scaled.jpg?resize=320%2C180&ssl=1)
それでは・・・