こんにちは!
あなたのお気に入りの、そのリード。
ちゃんとお手入れはしてあげていますか?
最初はキラッとしていたリードも、吹いていくうちに
汚れが溜まったり、巻いてあるリードラップが剥がれてきたり・・
ということが起こります。
一本のリードと、なるべく長くお付き合いするために、
こまめなリードのお手入れを、心がけると良いですよ。
今日は、リードのお手入れの仕方について、ご紹介します。
オーボエリード用の小羽根でお掃除しよう
リードの中には、どうしても汚れが溜まっていきます。
吹く前に、お口をきれいにすることは、
もちろん心がけなければいけませんが、
それでも、リードの中には、汚れが溜まっていきます。
小まめに、リードの中の掃除をしてあげることが、大切です。
それでは、小羽根を使ったお掃除の仕方をご紹介します。
まず、
小羽根の根元の部分に、モヤモヤとした柔らかい毛の部分があります。
これは、掃除中に抜けて、リードに詰まったりしてしまうといけないので、
あらかじめカットしておきましょう。
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![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/07/IMG_1029.jpg?resize=768%2C1024&ssl=1)
次に、
水の入った入れ物に、リードの先をつけた状態で、
リードの下から羽根を差し込み、シャカシャカと、掃除します。
全体を、きちんと掃除できるように、
羽根をひっくり返して、シャカシャカします。
リードを傷つけないように、気をつけながらやりましょうね。
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うわっ、なんか、汚れが出てきて、水が濁った!!
という方、いませんか?
この汚れは、材料の老化につながりますし、
汚れが溜まると、振動の妨げになったり、汚れで息が入らない!
なんてことにも、なりかねません。
すごい汚れ出てきたよ・・
汚れ取っただけで、振動の具合がすごく変わって、
びっくり!
そうでしょう!
これからは小まめにお掃除してあげようね。
息漏れしていないかチェックしよう
リードの根元近くの部分に、ラップやテープが巻いてあるリードがありますよね。
これは、微妙な隙間からの息漏れを防ぐためのものです。
長く吹いていると、ラップがズレたり剥がれたりして、
いつの間にか息漏れしていることがあります。
なんだかちょっと、
息苦しい気がする・・
息漏れしちゃっていないかな?
チェックする方法は知ってる?
息漏れをしていると、息が苦しく感じたり、
特に、p(小さな音)で音を出そうとした時に、うまくいかなくなります。
息漏れしていないかも、小まめにチェックしましょう。
息漏れのチェックの仕方
息漏れのチェックは、リードが渇いた状態だとし辛いです。
楽器を吹く前のように、湿らせた状態にしてから、チェックしましょう。
チェックの仕方 その1
チューブの下の穴を、指で完全に塞いだ状態にし、
リードをくわえて息を思い切り吸いながら、リードを口から抜きます。
息漏れしていないリードは、その時にスポンッという音がします。
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チェックの仕方 その2
リード全体を水にさっと濡らし、
リードの先端を指で摘んで閉じた状態で、チューブの後ろから息を吹き込みます。
息漏れしていると、漏れているところから、ぷくぷくと泡が出ます。
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リードラップの巻き方
息漏れをしていたら、
ラップを巻き直しましょう。
ラップを巻く際の注意点は、針金と同様に、
ラップやテープは、多かれ少なかれ、リードの振動を止めてしまう
ということです。
ですから、息漏れが全くないのであれば、ラップ等を巻く必要はありません。
巻く場合は、振動をひどく止めることのないように、
巻き方に気をつけます。
ラップやテープ、フィッシュスキンなど、
息漏れ防止のためのアイテムは、いろいろあります。
とりあえず今回は、私が普段よく使用している、
JDRのリードラップで、巻き方を説明します。
このリードラップは、引っ張ると、伸びて、非常に薄くなります。
伸びる方向と、伸びない方向があるので、
伸びる方に細長く切って、
薄くなった状態で、きちんとフィットするように巻きます。
ぎゅっと締め付けることのないように、気をつけてください。
ちょっと説明しにくいですが、私の巻き方は、
ラップをスタート地点に置き
伸ばして、
リードの方を回転させながら、らせん状に上に向かって巻き、
らせん状に回しながら、降りてきます。
同じところを何回も巻いたりしないようにしましょう。
また、上の方から息漏れしている場合を除いては、
あまり上の方まで巻かない方が良いでしょう。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/07/IMG_1051-1.jpg?resize=410%2C547&ssl=1)
巻き方については、決まりはないので、
- 振動を止めるような、きつい巻き方を、決してしない。
- きちんと息漏れを止める。
が、クリアできていれば、良いです。
また、このような息漏れ防止のアイテムを使って、
逆に、振動しすぎる(暴れる)リードを落ち着かせることもできます。
ですが、私自身は、
振動を止めるために、テープを使うことは、ほとんどありません。
糸がほつれてきてしまった場合
リードの糸が、解けてきてしまうことが、ありませんか。
完成リードの糸は、巻いた後、結んで、
ほつれないようにマニキュアなどで止めてあります。
ですので、結び目が解けても、
意外とするするっとは、解けてこないと思います。
糸の上の方まで緩んできていなければ、セーフです。
解けた部分を、なるべくしっかり巻き直し、
先ほどのリードラップや、テープなどを巻いて、
止めてください。
もちろん、リードを自分で作れる人は、
糸を完全に巻き直した方が、良いです。
リードも、楽器と同じように、
メンテナンスが必要なんだね。
リードのお掃除や、息漏れチェックは、
オーボエ初心者さんでも出来ることだから、
是非、やって欲しいな!
リードの調子が、なんだか変だな、と思ったら、
まずは、掃除と息漏れチェックをしてみると、
いいのではないでしょうか。
それでは・・