こんにちは!
今日は、いよいよ、舟型の材料をチューブに固定していきます。
大事な過程です。
頑張っていきましょう!
よおし、
やっとリードの形になるんだな!
やる気出てきたぞ!
舟型ケーンの両端を薄く削る
まず、舟型ケーンを、水に浸けます。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1472.jpg?resize=544%2C408&ssl=1)
次に、イーゼルの上で、
ケーンの両端の部分2〜3mmを削ります。
これをしないと、糸を上から巻いたときに、
段差ができてしまい、糸がきれいに巻けないためです。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1477.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1473.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1478.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
少し写真だとわかりづらいですが・・
ここは、あまり神経質にならなくてもいいところです。
*シェーパーを取ったときに、合わせてこの段階までやってしまっても良いです。
*私のイーゼル、ボコボコになってますが、
これは、窪みがある方が、この舟形のケーンを削りやすいからと、
イーゼルを買った当初、わざと窪みをつくりました。
それから数えきれない数のリードを作っていくうちに、
いつしか、こんなボコボコの姿になりました・・
針金で輪っかを作る
0.4mmの針金と、マンドレルを用意します。
写真のように、マンドレルの根元で針金を緩めに巻き、
2、3回軽くねじっておきます。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1484.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1480.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1482.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1485.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
こんな感じの輪っかを作ります。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1486.jpg?resize=501%2C376&ssl=1)
*この後、糸を巻くときに、チューブにマンドレルを差し込みます。
マンドレルは、色々なメーカーから、色々な形のものが出ていますが、
使用しているチューブと合う形のマンドレルを選びましょう。
マンドレルを使って、フォームを作っていく
先程の針金の輪っかを、ケーンの先の方にはめます。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1487.jpg?resize=548%2C411&ssl=1)
マンドレルを 10〜15秒くらい熱します。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1489.jpg?resize=551%2C414&ssl=1)
熱したマンドレルを、先程のケーンに挿し込みます。
ケーンは、直前まで水に浸けておきます。
マンドレルは、差した時にジュッと音がするくらい、熱します。
マンドレルを差したら、針金を上の方までずり上げます。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1490.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1491-2.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
この後、
針金とペンチを使って、
ケーンの両サイドをバランスよく締めながら、
丸みのあるフォームを作っていきます。
サイドは、片方だけ締まって、もう片方は開いている、などの状態になってはいけません。
常に、両サイドが同じ閉まり具合になるように、締めていきます。
手順としては、
① 針金を少し下げる
② 針金を締める。
の繰り返しです。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1494.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1496.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
両サイドの締まり具合を同じにするには、
閉める前に、開き具合を良く見ます。
両サイドで開き具合が違う場合は、指で調整します。
開き具合を揃えてから、締めるのが、コツです。
針金を下げていくに従って、マンドレルも太くなるので、
締まりにくくなったら、少しマンドレルを抜きながら、
締めていきます。
針金の下の部分が1.1〜1.2cm位になるまで、
下にずらす、締めるを繰り返します。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1523-1.jpg?resize=592%2C396&ssl=1)
何度も両サイドをチェックしながら、
微調整を繰り返しながら、フォームを作っていきます。
ここまで来る途中に、高い確率で、材料にヒビが入ります。
そしたら、赤マルのように、それ以上割れが上にいかないように、
ナイフで横向きに切り込みを入れて、止めておきます。
材料がパリッとハリがあるほど、割れやすいので、
割れること自体は良いのですが、
割れがあまり上の方までいってしまうのは、良くありません。
硬そうな材料は、30分〜など、長めに水に浸けると良いでしょう。
また、どちらか片方の面だけが割れてしまった場合、
もう片方も割った方が良いです。
ケーンが傾くのを防ぐためと、
両面の木の緊張感のバランスを揃えるためです。
ケーンをチューブに固定する
ケーンをマンドレルから抜いて、
チューブに刺します。
全長が、
46mmのチューブの場合、73〜74mm
47mmのチューブの場合、74〜75mm位
になるように、差します。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1504.jpg?resize=457%2C343&ssl=1)
チューブの形が、楕円の場合は(多くがそうですが)、
底から見て、ケーンの向きが、チューブに合っているかを
確認します。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1503-1.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1530-1.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
次に、リードをライトにかざして、
針金を、ちょうどチューブの先端のところに合わせます。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1525.jpg?resize=532%2C399&ssl=1)
① ケーンを真っ直ぐに
② 両サイドの開き具合を同じに
調整します。
両サイドは、まだ僅かにあいているかも知れません。
ライトにかざして見てみると、僅かな開きもわかります。
左右の開き具合が違う場合は、
赤矢印の方向に、指でケーンを押すなどして、調節します。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1520.jpg?resize=571%2C428&ssl=1)
両サイドの調節ができたら、
最後に、
両サイドがきれいに閉じるまで、針金を締めます。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1527.jpg?resize=611%2C458&ssl=1)
ここまで来るまでに、
針金は、かなりの回数、締めます。
根元の方ばかりで締めていると、
最後まで行き着く前に、針金が切れてしまいますので、
気をつけましょう。
このまま丸一日おく
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1529-1.jpg?resize=668%2C501&ssl=1)
この状態で、一日おきます。
すると、木が渇いて、両サイドが再び少し開くので、
もう一度乾いた状態で締め直してから、
糸巻きに入ります。
とりあえず、今日はここまでです。
お疲れさまでした!
あまり上手にできなかった。。
ぼく不器用だからなあ・・
何回も練習するうちに、コツがわかってくるよ。
諦めずに頑張ろうね!
次回、糸を巻いていきましょう!
それでは・・
この回の続きは、こちらです。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1569.jpg?resize=320%2C180&ssl=1)