リード

糸巻きを成功させるにはフォーム作りから!<舟型ケーンをチューブに固定させるまで>

こんにちは!

今日は、いよいよ、舟型の材料をチューブに固定していきます。

大事な過程です。

あやこ

頑張っていきましょう!

ゆるり

よおし、

やっとリードの形になるんだな!

やる気出てきたぞ!

舟型ケーンの両端を薄く削る

まず、舟型ケーンを、水に浸けます。

次に、イーゼルの上で、

ケーンの両端の部分2〜3mmを削ります。

これをしないと、糸を上から巻いたときに、

段差ができてしまい、糸がきれいに巻けないためです。

少し写真だとわかりづらいですが・・

ここは、あまり神経質にならなくてもいいところです。

*シェーパーを取ったときに、合わせてこの段階までやってしまっても良いです。

*私のイーゼル、ボコボコになってますが、

これは、窪みがある方が、この舟形のケーンを削りやすいからと、

イーゼルを買った当初、わざと窪みをつくりました。

あやこ

それから数えきれない数のリードを作っていくうちに、

いつしか、こんなボコボコの姿になりました・・

針金で輪っかを作る

0.4mmの針金と、マンドレルを用意します。

写真のように、マンドレルの根元で針金を緩めに巻き

2、3回軽くねじっておきます。

こんな感じの輪っかを作ります。

*この後、糸を巻くときに、チューブにマンドレルを差し込みます。

マンドレルは、色々なメーカーから、色々な形のものが出ていますが、

使用しているチューブと合う形のマンドレルを選びましょう。

マンドレルを使って、フォームを作っていく

先程の針金の輪っかを、ケーンの先の方にはめます。

マンドレルを 10〜15秒くらい熱します。

熱したマンドレルを、先程のケーンに挿し込みます。

ケーンは、直前まで水に浸けておきます。

マンドレルは、差した時にジュッと音がするくらい、熱します。

マンドレルを差したら、針金を上の方までずり上げます。

この後、

針金とペンチを使って、

ケーンの両サイドをバランスよく締めながら、

丸みのあるフォームを作っていきます。

サイドは、片方だけ締まって、もう片方は開いている、などの状態になってはいけません。

常に、両サイドが同じ閉まり具合になるように、締めていきます。

手順としては、

① 針金を少し下げる

② 針金を締める。

の繰り返しです。

両サイドの締まり具合を同じにするには、

閉める前に、開き具合を良く見ます。

両サイドで開き具合が違う場合は、指で調整します。

開き具合を揃えてから、締めるのが、コツです。

針金を下げていくに従って、マンドレルも太くなるので、

締まりにくくなったら、少しマンドレルを抜きながら、

締めていきます。

針金の下の部分が1.1〜1.2cm位になるまで、

下にずらす、締めるを繰り返します。

何度も両サイドをチェックしながら

微調整を繰り返しながら、フォームを作っていきます

ここまで来る途中に、高い確率で、材料にヒビが入ります。

そしたら、赤マルのように、それ以上割れが上にいかないように、

ナイフで横向きに切り込みを入れて、止めておきます。

材料がパリッとハリがあるほど、割れやすいので、

割れること自体は良いのですが、

割れがあまり上の方までいってしまうのは、良くありません。

硬そうな材料は、30分〜など、長めに水に浸けると良いでしょう。

また、どちらか片方の面だけが割れてしまった場合

もう片方も割った方が良いです。

ケーンが傾くのを防ぐためと、

両面の木の緊張感のバランスを揃えるためです。

ケーンをチューブに固定する

ケーンをマンドレルから抜いて、

チューブに刺します。

全長が、

46mmのチューブの場合、73〜74mm

47mmのチューブの場合、74〜75mm

になるように、差します。

チューブの形が、楕円の場合は(多くがそうですが)、

底から見て、ケーンの向きが、チューブに合っているかを

確認します。

次に、リードをライトにかざして、

針金を、ちょうどチューブの先端のところに合わせます

① ケーンを真っ直ぐに

② 両サイドの開き具合を同じに

調整します。

両サイドは、まだ僅かにあいているかも知れません。

ライトにかざして見てみると、僅かな開きもわかります。

左右の開き具合が違う場合は、

赤矢印の方向に、指でケーンを押すなどして、調節します。

両サイドの調節ができたら、

最後に、

両サイドがきれいに閉じるまで、針金を締めます

ここまで来るまでに、

針金は、かなりの回数、締めます。

根元の方ばかりで締めていると、

最後まで行き着く前に、針金が切れてしまいますので、

気をつけましょう。

このまま丸一日おく

この状態で、一日おきます

すると、木が渇いて、両サイドが再び少し開くので、

もう一度乾いた状態で締め直してから、

糸巻きに入ります。

とりあえず、今日はここまでです。

お疲れさまでした!

ゆるり

あまり上手にできなかった。。

ぼく不器用だからなあ・・

あやこ

何回も練習するうちに、コツがわかってくるよ。

諦めずに頑張ろうね!

次回、糸を巻いていきましょう!

それでは・・

この回の続きは、こちらです。

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