ミヒェル製ガウジングマシン

ミヒェル製ガウジングマシン 基本の調整方法をご紹介!

こんにちは!

ミヒェルのガウジングマシンをお使いの方、

あまり多くはないのでは、と思います。

ですが、使い方や、調整の仕方で悩んでいる方は、

結構いらっしゃるのではないでしょうか。

この記事ではまず、マシンの基本の調整方法について、

ご紹介します。

私のガウジングマシンとミヒェルの解説書について

昨日の記事でも登場しました、私のガウジングマシン。

ミヒェルというドイツのメーカーのものです。

私が大学生の時に、中古で購入しました。

当時リードを教わっていた方から、購入したので、

その時に、大体の使い方を教わったと思うのですが、

当時はマシンのことなど、ほとんど理解しておらず・・

その後も、ドイツに留学したので、調整や刃研ぎが必要な時は、

ハノーファーのミヒェルのところに行って、

直してもらっていました。

ですが、帰国してからは、自分で調整する機会も増えました。

先日、不具合が生じて、

刃を新しいものに交換したのですが、

その時は、なかなか上手くいかず、四苦八苦した末に、

ギブアップし、いつもお世話になっている、

JDRのリペアの方に調整していただいたのでした。

そんなこともあって、この度、

ずっとファイルの中に眠っていた、

あやこ

じゃじゃん!!

ミヒェル製 ガウジングマシン

『刃の調整に関する解説書』

これを引っ張り出しました!

ドイツ語なので、全然きちんと読んでいなかったのですが、

今回、頑張って訳しました。

こちらの内容を元に、自分の中でも消化しながら、

ご紹介していきたいと思います。

結構何枚もあるので、何回かに分けますね。

今日はまず、マシンの基本の調整からです。

本日使用するネジのご紹介

今回動かすのは、こちらのネジです。

Bのネジ・・・ガウジングの厚さの調整に使う

Aのネジ・・・Bのネジを固定する

2のネジ・・・刃先の出具合(削りカスの厚さ)を調整する

1のネジ・・・刃を固定する

こちらの絵は、マシンの可動部分です。(手でハンドルを握って動かす部分)

基本の調整の手順

解説書の1枚目のページには、

基本の刃の設定の手順が書いてありました。

基本の刃の設定の手順

かなり厚めに設定した状態にしておく。(高さ調節ネジB)

削りカスの厚さを調整する。(2のネジ)

試しながら、好みの厚さになるまで、薄くしていく(高さ調節ネジB)

順番に説明していきます。

手順① 厚めに設定する

まず最初に、固定ネジAを緩めてから、高さ調節ねじBを+の方向に回し

マシンを約10〜15メモリ厚く設定しておきます。

Bのネジ・・厚さを調節できる

1メモリ=0.015mm

+の方向に回す・・・厚くなる

ーの方向に回す・・・薄くなる

手順② 削りカスの厚さを調整する

1のネジを緩めてから、軽く締めます。(きつく締めないように、緩く)

*ネジが緩すぎると、刃と、刃が乗っている部分との間に汚れや削りカスが入り、

刃のずれを引き起こして、正確にはまっていない状態になる恐れがあります。

2のネジを右に回すと、刃が押し出されます

刃が多く出るほど、削りカスは厚くなります。

削りカスが0.06〜0.07mmになるように、調整します。

1のネジを、再び締め、固定します。

手順③ 仕上がりの厚さを調整する

材料をガウジングにかけます。

材料が、マシンの溝にしっかりセットされるように、

直径が小さめの木を使います

(直径が大きい材料は、溝にしっかりハマらず、浮く可能性があるためです。)

ガウジングをかけ、仕上がりの厚さを測ります。

(正確に調整するため、たくさんの木で何回も、かける、測る、を繰り返して試します。)

Bのネジをーの方向に回しながら、

ちょうど良い厚さになるまで、薄くしていきます。

以上が基本の調整です。

引き続き、マシンについての解説をアップしていきますので、

ミヒェルユーザーの方はお楽しみに!

それでは・・

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