お手入れ・管理

どこに水が溜まったのか見つけよう! ピンポイントの水抜きの仕方

こんにちは!

今日も、じめじめ、蒸し暑いですね。

こんな日は、楽器を吹くのもしんどいですね・・

ゆるり

そんなことないよ〜!

クーラーで涼しくて、

快適、快適!

あやこ

あらら、

そんなに、直接クーラーの風が当たるところで吹いて、

大丈夫?

ゆるり

うわっ。

音がブルブルいってる!

キーに水が溜まっちゃったみたい・・

練習中に突如、

できないはずのフラッターをしているような音が出たら、

それは、フラッターができたのではなく、キーに水が溜まってしまったのです。

水は、空気の冷たい冬の方が、溜まりやすいイメージですが、

夏でも、クーラーの効いた部屋などで吹いていると、すぐにブルブルします。

ゆるりのように、直接クーラーの風が当たるところでの練習は、避けた方が良いですよ。

今日は、キーに水が溜まった時の、対処法について、ご紹介します。

レッスンをしていても、

水が溜まった時に、どこに水が溜まっているのかわからない、

また、ピンポイントでの水抜きの方法がわからない、

という場面を、度々目にしますので、

丁寧に解説したいと思います。

ピンポイントで水抜きしよう

水の出ているキーの見つけ方

水が出た。

スワブを通して、終了! という人、いませんか?

ブルブルという時は、水がキーの穴のところまで溢れてきています。

スワブを通すだけでなく、

水が溜まったキーを、ピンポイントで水抜きしなくてはいけません。

では、一体どのキーに水が溜まっているのか?

場所を特定するポイントがあります。

最低音のB(シ♭)から、半音階(できなければハ長調の音階でもいいです)で

一つずつ上がっていくときの、

キーの動きを見てみてください。

一つ音が上がるごとに、どこかの閉まっていたキーが、新しく上がっていますよね?

水が溜まっているキーが、新しく上がったときに、ブルブルと言います。

水の溜まったキーが、どこかわからない時は、低音から順に吹いて行ってみましょう。

ブルブルっとなったタイミングの時に、新しく上がったキーが、水の溜まったキーです。

例えば、チューニングのa(ラ)からh(シ)に上がった時に、ブルブルっといったとします。

ラからシに行くときに、新しく上がるキーが、一つありますよね。

いつも左手の薬指で押さえているキーです。

シでブルブルいうときは、十中八九、このキーが犯人です。

それに加えて、

水が溜まりやすいキーの代表格に、オクターブキーがあります。

第一オクターブキーに水が溜まっているときは、

このキーを押さえて出す音全てが、カサカサ、ブルブルいいます。

第二オクターブキー、第三オクターブキーも同様です。

どのキーに水が溜まったのかわからない時、ぜひ参考にしてください。

長くオーボエを吹いているうちに、特に考えなくても、

どのキーに水が溜まっているのか、わかるようになって来ますよ。

ピンポイントの水抜きの仕方

これからご紹介する方法が使えるのは、残念ながら、上管のみです。

下管やベルのキーに水が溜まった場合は、スワブを通して、

キーの側から、フッと、強い息で吹いて、飛ばす。

クリーニングペーパーで、吸い取る。

という方法になります。

上管のピンポイント水抜きの仕方




  1. 上管を外し、スワブを通します。
  2. 水が溜まったキーの下に、クリーニングペーパーを挟みます。
  3. 左手で、いつも押さえる三つのキーを全て押さえます。
  4. 右手で、管の接続部分の穴をしっかりと塞ぎます。
  5. リードを差し込む穴から、息を吹き込みながら、水の溜まったキーのみをパタパタと開閉させます。
  6. クリーニングペーパーに、水がつかなくなるまで、よく抜きます。

第一オクターブキーの水を抜く場合は、左手親指をパタパタ。

空気の出口を、水の溜まったキーだけにすることで、

ピンポイントで水を抜きやすくする作戦です。

ただ、キーによっては、その一つのキーだけの開閉ができないものもあります。

その場合は、なるべく少ないキーを開閉させます。

要は、水抜きしたいキーから、いかに高圧の空気を出して、溜まった水を飛ばせるか

ですので、そこに留意して、行いましょう。

演奏会中の水抜き、どうする?

演奏会の最中に、ブルブルっとくること、少なくありません。

演奏会を聴きに行ったら、オーボエのソロのところで、音がブルブルいっちゃって・・

という場面を目にした人も、多いのではないでしょうか。

楽器の特性上、水が溜まってしまうのは、仕方のないことですが、

演奏会中ですと、ゆっくり水抜きをする時間がなかったり、

曲によっては、雰囲気を壊すような音を立てられない、モソモソ動けない、

という場合もあります。

丁寧な水抜きができない時の、その他の水抜きの方法について、

いくつかご紹介しておきます。

キーの横から、強く息を吹きかけて、水を飛ばす。

多くの人が、やっているオーソドックスな方法です。

水の溜まり具合が、軽ければ、これでブルブルが収まる場合もあります。

ただ、レッスンなどで見ていると、みんな、吹きが弱いですね。

水を飛ばすには、鋭い息で、思い切り吹かないと、水は飛んでくれません。

すっごい遠くのろうそくの火を、一発で消すくらいの気合いで、いきましょう。

リードもつけたままで、ピンポイント水抜き

時間がない時、これでもいくらか効果が見込まれます。

上管を外し、先程のピンポイント水抜きを、リードを差したままで、行います。

クリーニングペーパーに水がつかなくなるまでやると、

それなりに、水が抜けます。

リードはもちろん吹くのではなく、息を送り込むだけです。

音が鳴らないように注意しましょう。

第二オクターブキーの水を抜くときは、こんな感じ。

楽器をトントンする

時間ないし、ペーパーカサカサしたり、モソモソ動いたりできないし・・

もはや打つ手なし、という時、

水を落とすようなイメージで、手のひらなどにトンットンッとする

気休め程度かもしれませんが、

何もやらないよりは、良いでしょう。。

f(大きな音)で、吹き飛ばす

投げやりか!と思うかもしれませんが、

第二オクターブキーに水が溜まった時などは、

Tutti(全員で演奏している時)などに、息をしっかり入れて吹くことで、

水が飛んだりします。

もっとも、ガンガン吹ける場所がなければ、できませんが・・

水が慢性的に溜まる場合の処置や、

水を溜まりにくくするための予防策についても、書きたいと思いましたが、

長くなりましたので、次の記事にしますね。

是非、引き続き読んでもらえたら、嬉しいです。

それでは・・

予防策の記事書きました。

こちらです!

水を溜まりにくくするための予防策と、水が慢性的に溜まるときの対処法オーボエは、吹く楽器である以上、水が溜まるのは仕方のないことですが、その頻度を下げるための予防策がありますので、ご紹介します。また、慢性的に水が溜まる場合に考えられる原因と、対処法についても書いています。...

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