オーボエ

音をきれいに終わらせるには 

こんにちは!

腹式呼吸

発音

楽器の響かせ方、と来て、

今日はいよいよ、音の処理についてです。

きれいな発音と同じように、

音の終わりを美しくするのは、難しいです。

音の最後が、ぶちっと切れるように終わってしまったり、

音程が下がってしまったり、

などの問題も起きやすいです。

今日は、美しい音の終わり方について、

吹き方のポイントをご紹介します。

きれいな音の終わり方とは

きれいな音の終わり方とは、どんな感じでしょうか。

急に振動が止まったように、ブツっと切れるのは、きれいではないですよね。

音の響き、余韻が残る、自然な終わり方を目指しましょう。

ゆるり

ぼくのしっぽの先みたいな形だな♪

音の終わりの吹き方

舌で音を止めない

発音の時は、舌でタンギングをして、始めるのが原則ですが、

音を切る時は、舌は使いません

舌でリードの入り口を塞いで、音を止めると、

音の終わりが、ブツっとなってしまいます。

息、お腹、アンブシュアの使い方

具体的に、身体の使い方についてご紹介しますが、

その前に、大前提として最も大切なのは、

自分の耳で、よく聴くこと!!

です。

これを疎かにしては、美しく音を終わらせることはできませんよ。

余韻のある自然な終わり方をするには、

音を切る瞬間に、素早くディミヌエンドをするような感じです。

ですので、音を切る瞬間の身体の使い方は、ディミヌエンドの時と似ています。

最初にまとめると、

息の量と、息のスピード → 減少

その分、

息圧と、お腹の支え → 増加

+ アンブシュアの調整

が、ポイントです。

これらをうまくコントロールできずに、きれいに音を終わらせようとしても、

リードの振動が止まって、ブツっと音が途切れてしまったり、

切る瞬間に音程が下がってしまったりします。

息圧については、

息のスピードが下がる分、音を切る瞬間ほど、

息が楽器のベルの先に届いていることを意識します。

息圧を一瞬でベルの先に届けるイメージです。

お腹の支えについては、

音を切る瞬間に、グッと力を入れます。

他に記事で、お腹は常に、弾力のあるゴムのようなイメージだというお話をしましたが、

特に、おへその上の、みぞおちの部分のエネルギーを意識し、

力を入れた時は、その部分が前に押し出る感じです。

指で、みぞおちの部分を強めに押さえて、

力を入れた時に、グッと前に出るか、試してみましょう。

さらに、この、息圧とお腹の支えだけで、処理しようとすると、

大変なので、

アンブシュアを引き締めることで、補います。

アンブシュアは、

音を切るときに、中心に向かって引き締めます。

「オーボエのアンブシュア」に記事でも触れた、引き締め方ですね。

以上のことを意識しながら、音の切り方を、繰り返し何度も練習してみましょう。

くどいようですが、

美しい音の終わり方になっているか、音程はブレていないか、

必ず自分の耳でよく聴きながら、練習することが大切です。

リードは機能しているか

発音の時と同様、リードの状態によっては、音の処理がうまくいきません。

機能しないリードで無理に吹いていると、

変な癖がついてしまったり、変なところに力が入ってしまったり、

ということになりますので、

リード選びは、とても大切です。

リードが原因で音がぶつっと切れてしまう場合

  • リードが重すぎる
  • リードが十分に振動していない

リードが原因で音程が下がってしまう場合

  • リードの材料が柔らかすぎる
  • リードを削る際に、落としすぎてしまった部分がある

息圧、お腹の支え、アンブシュアを意識した上で、やはりうまくいかない場合は、

リードを替えたり、調整したりして、練習してみましょう。

音の長さ

楽譜に書いてある音符の長さ。

実際に演奏するときに、曖昧になっていませんか?

例えば、二分音符の長さは、2拍ですが、

2拍伸ばす、とは、3拍目になる瞬間(直前)まで伸ばす、ということです。

メトロノームをかけて、

最初のカチッ、で始めて、3回目のカチッが鳴る瞬間までが、2拍です。

音の終わりは、なんとなく終わるのではなく、

自分で終わらせます

ここ、というタイミングで、正確に音を切れるように、練習しましょう。

オーボエの鳴らし方の基本について、

ポイント別に書いてきました。

ぜひ、日々の練習に役立てていただければ、幸いです。

それでは・・

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