こんにちは!
とても速いパッセージを、スラーではなくタンギングで吹かなくてはならない。
でも、シングルタンギングではどうしても間に合わない・・・
そんな時、ありますよね。
うう・・舌が絡まりそう。
ダブルタンギングが使えたら、楽なのに・・
オーボエでのダブルタンギングは、
両唇を巻いて、リードをくわえた状態でのタンギングですので、
残念ながら、使おうと思って、すぐに使えるものではありません。
ですが、ご心配なく!
「トゥクトゥク」が言えるのであれば、
毎日数分間の練習を重ねることで、ダブルタンギングは習得できます。
シングルでは、どうにも吹けないようなパッセージは度々出て来ますよね。
そこで、諦めずに済むように、
是非、ダブルタンギングを習得してはいかがでしょうか。
本日は、使えたら役に立つ、
ダブルタンギングの仕方、練習方法について、ご紹介します。
音声も入れてますので、参考にしてください。
はじめに
ダブルタンギングの練習法をご紹介する前に、一つ注意点です。
ダブルタンギングは、喉に負担のかかる奏法です。
長時間の練習は、しないようにしてください。
毎回、3〜5分程度の練習にとどめましょう。
短時間の練習でも、毎日(毎回)の練習に取り入れることで、
習得できます。
一気に習得しようとせずに、焦らずコツコツと取り組みましょう。
ダブルタンギングの練習法
ダブルタンギングの仕方
簡単にいうと、
通常のタンギング(シングルタンギング)は、「トゥトゥトゥ・・・」。
ダブルタンギングは「トゥクトゥクトゥク・・・」と、
”トゥ”と”ク”を交互に繰り返します。
”トゥ”は、
ご存知の通り、舌先を使って発音します。
それに対して、”ク”は、
舌の奥の方を、上顎の奥の方につけ、離すことで発音します。
言ってみるとすぐにわかりますが、
トゥトゥトゥ・・に比べて、
トゥクトゥクトゥク・・は、ずっと速いスピードで、、言うことが出来ますね。
トゥクトゥク・・を、まずは言ってみましょう。
声を出さずに、無声音でやってみると良いでしょう。
リードでの練習
それが出来たら、まずはリードで、練習してみましょう。
トゥーークーートゥーークーーと、ゆっくりやってみます。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/12/IMG_2011.jpg?resize=495%2C118&ssl=1)
”Tu”の方は、普段のタンギングと一緒ですから
ダブルタンギングで新しく覚えないといけないことは、
トゥクトゥクトゥク・・の”ク”の方の発音です。
息圧がかからないと発音しないリードを、”k”の発音で鳴らすのが、
オーボエのダブルタンギングの難しいところです。
”k”の発音が、
- クリアに、
- 遅れることなく、
できるように練習します。
では、”k”の発音を意識して、練習してみましょう。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/12/IMG_2012.jpg?resize=511%2C122&ssl=1)
”Tu” と同じくらいはっきりと、”k” の発音ができるように意識しながら、
“k” にアクセントをつけて、練習します。
“k” の発音の感覚がわかってきたら、
リズムを速めて、トゥクトゥクに近づけていきます。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/12/IMG_2013.jpg?resize=498%2C111&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/12/IMG_2014.jpg?resize=507%2C114&ssl=1)
リードでの練習は、こんな感じです。
単音での練習
それでは、リードで練習したことを、楽器でやってみましょう。
まずは、単音で練習します。
吹きやすい音で構いません。
リードでやった時と同じように、”k”の発音を意識しましょう。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/12/IMG_2016.jpg?resize=598%2C355&ssl=1)
最後の十六分音符のリズムでは、
- “Tu” と”k” の音色が違いすぎないこと
- リズムが均一であること
に注意して、練習します。
テンポはゆっくりから、少しずつ速くできるように、
焦らず練習していきましょう。
音階での練習
単音で、均一にリズムが刻めるようになったら、
指を合わせて動かしていきましょう。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/12/IMG_2018.jpg?resize=665%2C118&ssl=1)
上の楽譜は、F-durです。
最初は、吹きやすい音域から始めて、
徐々に、色々な音域、音階を練習すると良いでしょう。
テンポも、ゆっくりから練習を始め、
少しずつ上げていきましょう。
最初に書いたように、
ダブルタンギングの練習は、短時間で行うようにしてください。
毎日(毎回)の練習に、必ず埋め込んで、やっていけば、
徐々に上達します。
私は、音階を色々なアーティキュレーションで練習する際のパターンの中に、
ダブルタンギングの練習を織り交ぜていました。
本日は、ダブルタンギングの練習法をご紹介しました。
お役立ていただければ幸いです。
それでは・・
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