こんにちは!
今日は、知っておくと役に立つ、替え指の中から、
おすすめのものを選んでご紹介します。
うーん・・
ここの、高い音に跳躍するところ、
難しいなあ。
替え指は試してみた?
もしかしたら、楽に吹けるようになるかもよ。
替え指について
オーボエの運指は、一つの音に一つ、というわけではありません。
音によっては、基本の運指の他に、いくつも替わりになる運指があります。
替え指は大きく分けて二種類あります。
- 前後の音の並びの関係で、通常の運指では滑らかに吹けない場合に使う替え指
- 曲などを吹く中で、音程を取りやすくしたり、響きを出しやすくしたりする時に使う替え指
前者の方は、練習本などにある運指表にも示されており、どういう場合に使うのか、メソッドもあります。オーボエのメーカーや個体差に関係なく、使用される運指です。
後者は、音程、響きの調整のために使用するもので、どの楽器でも、同じ効果が出るとは限りません。
メーカーや、個体により、変わってくるものになります。
今回ご紹介するのは、後者の方です。
私自身がこれまで使ってきた中で、おすすめできる替え指をピックアップしてご紹介します。
どの楽器にも同じ効果が出るとは限りませんので、ご自分の楽器で試してみてくださいね。
ちなみに私の使用している楽器はヤマハ831モデルで、以前吹いていたマリゴでも、これらの替え指はよく使っていました。
お勧めの替え指
響きが豊かに+音程が少し高くなる替え指
高音のB(シb)
*第二オクターブキー、右手の小指はcisキー
高音のh(シ)
高音のc(ド)
この3つの替え指は、どれも、
- 音程が少し高くなる
- 響きが良くなる
替え指です。
高音のb(シb)、h(シ)、c(ド)は、響きが足りなかったり、音程が下がりやすくなりがちです。
替え指を使うことで、自由な響きになり、音程も力まずに上がれるのが良いところです。
特に、下の音域の音から跳躍して出す時などに活用できます。
音階などで、順番に音が上がってくるときは、
前後の音との響き、音程のバランスにお気をつけください。
*高いc(ド)は2つ替え指をのせましたが、左側の替え指の方が、より音程が高くなります。
音程と響きを安定させる替え指
真ん中のFis(ファ#)
*左手小指は、h-key
真ん中のfis(ファ#)は、不安定になりやすい音です。
リードによっては特に、音程が定まりにくく、大きな音を吹くとうわずってしまったりします。
この替え指を使うと、
- 響きが落ち着き(暗めになる)ます。
- 音程が少し下がります。
- 安定感が出るので、安心して息を吹き込みやすくなります。
楽器によって、音程の下り具合に幅があるので、使う場合は音程に気をつけましょう。
高音のcis(ド#)
高音のd(レ)
*右手小指は、c-key
高音のcis(ド#)とd(レ)は、どちらも音程が高くなりやすい音です。
こちらの替え指を使うことで、少し音程を下げることができます。
ただ、同時に響きも少し落ち着いた感じになるので、
自由な響きを出したい時には、通常の指使いの方が良いかもしれません。
高音のes(ミb)
*第一オクターブキー、h-key
高音のes(ミb)は、引っかかりやすかったり、響きが硬くなったり、きれいに出すのが難しい音です。
こちらの替え指を使うと、
こもった響きになり、音程が少し下がります。
高圧の息で吹き込んでも音程がうわずらないので、
ゆっくりとしたフレーズを、柔らかい音で吹きたい時などに良いです。
運指が複雑ですし、響きもかなり暗くなるので、速いパッセージの時はお勧めしません。
*第一オクターブキーと、左手小指は、h-keyです。お間違えなく!
最後に
今回は、知っていると便利な、お勧めの替え指をご紹介しました。
これらは、いつでも使う、のではなく、必要性を感じる場所で使ってくださいね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
また次回も読んでいただけると、嬉しいです。
それでは・・