こんにちは!
前回、前々回の記事で、
腹式呼吸で息を吸う → 身体を準備し、発音する
までについて、詳しくご紹介しました。
今日は、楽器を響かせる、ということについて、
書きたいと思います。
正しく息を吸い、身体の準備をしてから発音することで、
最初から100%の鳴りで、音を出す。
その後、フレーズを吹いていくには、その100%の鳴りを維持しなくてはいけません。
お腹の支えや息圧、またアンブシュアの支えを、
維持しながら、楽器をしっかり鳴らす必要があります。
では、具体的に、どのような意識で吹くと、
豊かな響きが出せるでしょうか。
息は常に川のように流れている
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/08/奥入瀬・十和田湖-旅行-クチコミガイド【フォートラベル】_青森県-e1629880121190.jpeg?resize=400%2C423&ssl=1)
音を鳴らしている間、息は常に、川の流れのように、
とめどなく流れていきます。
自分の身体から、楽器のベルの先までを一本の川だと思いましょう。
途中に障害物がなく、スムーズに流れていくイメージです。
楽器とリードを振動させる
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/08/Look-back-as-you-go-forward.jpeg?resize=349%2C467&ssl=1)
オペラ歌手が、舞台の上で歌っている様子を思い浮かべられますか?
めちゃめちゃ、身体を振動させて、舞台の後ろの席まで届く声で、
歌っていますよね。
楽器も、歌と一緒です。
オーボエの場合は、リードと楽器を振動させて、
舞台の後ろの席まで届く音で、吹くのです。
しっかり息を入れて、楽器を振動させましょう。
楽器が振動しているのが、キーを塞いでいる指に、ビリビリと伝わって来るでしょう。
普段の練習は狭い部屋ですることが、多いかもしれません。
私も、狭い防音室で、吹いています。
狭いところで吹いていると、つい、音を遠くに飛ばす意識を忘れがちです。
舞台の後ろの席はおろか、楽器のベルにさえ息が届いていない状態に、
なってはいないでしょうか。
楽器は、楽して吹くものではありません。
お腹と、みぞおちに力を入れ、エネルギーを使って吹くものです。
オーボエを吹いて、いい汗を流しましょう!
自分の出したい音のイメージを持とう
何事も、習得するには真似から入れ、と、よく言いますよね。
オーボエでも、これは言えると思います。
プロの演奏をたくさん聴いたり、吹いている様子をみたりすることは、
とても重要なことです。
そして、自分が出したい、オーボエの音のイメージを持ちましょう。
イメージを持って吹いているか、そうでないかだけでも、
出て来る音は驚くほど違ってきます。
豊かに響く音色をイメージすることで、自然と息も伸びやかになるものです。
まずはロングトーンで
基礎練の定番である、ロングトーン。
お腹や耳をお留守にして、ただ伸ばしている、
なんてことに、なってはいないでしょうか?
真っ直ぐに音を伸ばす練習は、
楽器を響かせることに集中しやすいので、おすすめです。
8拍など、無理のない長さで構いません。
正しく息を吸い、身体の準備をして、遠くまで届く息で吹きましょう。
- ブレない息で、吹けているか?
- 音がふらつかず、鳴りきっていて、核を捉えているか?
- 良い響きがしているか?
とにかく、自分の耳でよく聴くこと!
これが一番大事です。
次回は、音の終わりの吹き方について、書きますね。
それでは・・
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1334-scaled-e1630501018481.jpg?resize=320%2C180&ssl=1)