オーボエ

楽器を響かせよう

こんにちは!

前回、前々回の記事で、

腹式呼吸で息を吸う → 身体を準備し、発音する

までについて、詳しくご紹介しました。

今日は、楽器を響かせる、ということについて、

書きたいと思います。

ここまでのポイント

正しく息を吸い、身体の準備をしてから発音することで、

最初から100%の鳴りで、音を出す。

その後、フレーズを吹いていくには、その100%の鳴りを維持しなくてはいけません。

お腹の支えや息圧、またアンブシュアの支えを、

維持しながら、楽器をしっかり鳴らす必要があります。

では、具体的に、どのような意識で吹くと、

豊かな響きが出せるでしょうか。

息は常に川のように流れている

音を鳴らしている間、息は常に、川の流れのように、

とめどなく流れていきます。

自分の身体から、楽器のベルの先までを一本の川だと思いましょう。

途中に障害物がなく、スムーズに流れていくイメージです。

楽器とリードを振動させる

オペラ歌手が、舞台の上で歌っている様子を思い浮かべられますか?

めちゃめちゃ、身体を振動させて、舞台の後ろの席まで届く声で、

歌っていますよね。

楽器も、歌と一緒です。

オーボエの場合は、リードと楽器を振動させて、

舞台の後ろの席まで届く音で、吹くのです。

しっかり息を入れて、楽器を振動させましょう。

楽器が振動しているのが、キーを塞いでいる指に、ビリビリと伝わって来るでしょう。

普段の練習は狭い部屋ですることが、多いかもしれません。

私も、狭い防音室で、吹いています。

狭いところで吹いていると、つい、音を遠くに飛ばす意識を忘れがちです。

舞台の後ろの席はおろか、楽器のベルにさえ息が届いていない状態に、

なってはいないでしょうか。

楽器は、楽して吹くものではありません。

お腹と、みぞおちに力を入れ、エネルギーを使って吹くものです。

オーボエを吹いて、いい汗を流しましょう!

自分の出したい音のイメージを持とう

何事も、習得するには真似から入れ、と、よく言いますよね。

オーボエでも、これは言えると思います。

プロの演奏をたくさん聴いたり、吹いている様子をみたりすることは、

とても重要なことです。

そして、自分が出したい、オーボエの音のイメージを持ちましょう。

イメージを持って吹いているか、そうでないかだけでも、

出て来る音は驚くほど違ってきます。

豊かに響く音色をイメージすることで、自然と息も伸びやかになるものです。

まずはロングトーンで

基礎練の定番である、ロングトーン。

お腹や耳をお留守にして、ただ伸ばしている、

なんてことに、なってはいないでしょうか?

真っ直ぐに音を伸ばす練習は、

楽器を響かせることに集中しやすいので、おすすめです。

8拍など、無理のない長さで構いません。

正しく息を吸い、身体の準備をして、遠くまで届く息で吹きましょう。

  • ブレない息で、吹けているか?
  • 音がふらつかず、鳴りきっていて、核を捉えているか?
  • 良い響きがしているか?

とにかく、自分の耳でよく聴くこと!

これが一番大事です。

次回は、音の終わりの吹き方について、書きますね。

それでは・・

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