こんにちは!
手削りで、リードを作っているけど、なかなか上手くいかない、と
お悩みの皆さん。
メイキングマシンを使わなくても、
振動がうまく伝わっていく、自然で美しいフォームを作ることは出来ます!
重要なのは、ナイフの使い方、動かし方です。
ご紹介する手順と、ナイフの動かし方を参考に、
ぜひ一度作ってみてください。
本日は、メイキングマシンを使わずに、手削りで
プッぺから大体のフォームを作るところまでをご紹介します。
プッぺの先端をカットする
プッぺの先端をカットするまでの手順は、『メーキングマシンのかけ方』の記事で
ご紹介した通りですが、
ざっと復習しますね。
プッぺを数分水につけ、先端5mmほどをナイフで削り、少し薄くします。
そして、先端をカットします。
リードの仕上がりの全長は、
46mmmチューブの場合、71mm
47mmチューブの場合、72mm
が、基本です。
スクレープの形を作って表皮を削る
では、削っていきましょう。
まず、スクレープの部分の表皮を削ります。
スクレープの長さを測り、ナイフで形をつけます。
一般的なドイツタイプのリードは、10〜11mmくらいの長さのスクレープです。
形は、写真のように、丸くつけます。
表皮を剥ぐ段階では、
スクレープ全体の表面を、均等に削り落とします。
刃で印を付けた、スクレープの下のところから、先端に向かって、
真っ直ぐナイフを滑らせます。
ナイフは、材料に押さえつけるのではなく、
材料の上に置くイメージです。
右手でナイフを持つ場合、
写真のように、左手の親指でナイフの側面を押して、
ナイフを滑らせます。
右手と左手をうまく連動させて、削ります。
削りはじめの部分がえぐれないように気を付けましょう。
下は、表皮を落とした後の写真です。
表面がぼこぼこしたり、がたつきがないように、
きれいに落としておきます。
フォームを作っていく
スクレープを縦に五つに分けたうちの、1、3、5は、
リードの柱ですので、落としすぎないように気を付けます。
まず、2、4を薄くしていきます。
また、スクレープの下から、先端に向かって、
だんだんと薄くなっていく形を作っていきます。
では、実際にどのように削っていくか、説明します。
まず最初に、下の写真の①と②のように、ナイフを滑らせて、削ります。
まずは、①を複数回削ります。
次に、②を、①と同じ回数削ります。
(例えば、①を10回削ったとしたら、②も10回削ります。)
①は、赤矢印で示した通り、先端の方で、ナイフを大きく右に傾けながら、削ります。
②は、逆向きです。
右利きの場合、②のほうが、最後のカーブをつけにくいので、
気を付けます。
同じような、ナイフの動かし方で、③、④を同じ回数ずつ、
⑤、⑥を同じ回数ずつ削ります。
真ん中の縦の柱を挟んで、左右の厚みが同じ位になるように、
左右対称にバランスよく削ることが大切です。
そのため、毎回、左右の削る回数を同じにします。
削る具体的な回数については、
ケーンの元々の厚さや、一削りの削れ具合により、
変わってきてしまうので、
実際に試しながら、見つけていってくださいね。
ここまでで、根元から先端に向かって、段々薄くなる、
丸みのあるフォームが出来てきます。
先端部分を削る
次に、先端の形を作ります。
先端は、振動が始まる重要な部分です。
薄く削るため、欠けてしまったりもしやすいです。
丁寧に、慎重に削っていきましょう。
- 先端は、乾いた状態で削る
- よく切れるナイフを使い、絶対に繊維を押さえつけない
微調整は、後からしますが、まずこのような感じに作ってみましょう。
先端の真ん中の薄い部分の長さは、1mm程度にします。
ナイフを動かす向きは、写真の赤矢印のようにします。
ライトにかざしてみると、きれいに削れているかわかります。
ここまで出来たら、一度鳴らしてみます。
(息漏れが少しでもあるようでしたら、ラップを巻いて、
息漏れを止めてから試しましょう。)
全く鳴らないようであれば、①からの過程を、もう一度繰り返します。
基本の削りとしては、このような手順ですが、
スクレープ全体を均す(ならす)ように、下から上に真っ直ぐ削ったり、
先端の部分の段差の具合を調整したり、
全体のバランスを見ながら、作っていきます。
大体のところまで出来たら、
一気に仕上げるのではなく、一日おきます。
とりあえず、一日目は、ここまでですね。
お疲れさまでした!
次回の記事で、仕上げに向けての削り方、
まとめ、などを書きますので、
ぜひ、引き続きお読みいただけたらと思います。
それでは・・