こんにちは!
キラキラした音色・・
豊かな表現・・
うまくヴィブラートが使えるようになったら、
素敵だなあ・・
みんなが憧れるヴィブラートは、
表現をより幅広くすることができる奏法です。
ですが、使い方を間違えると、逆に、表現を一本調子にしてしまうこともあるので、
気をつけなければいけません。
ヴィブラートのかけ方について、
お問い合わせもありましたので、
今回は、オーボエのヴィブラートについて、書いていきたいと思います。
出来てるつもりのヴィブラート。こうなっていませんか?
せっかくヴィブラートをかけているのだけれど・・
うーん、残念。。
という例で、ありがちなものを二つ挙げます。
ヴィブラートが細かすぎて、音が不安定で震えているように聞こえる
これは、ヴィブラートではなく、単に音が不安定に揺れている状態です。
よく、「ちりめんヴィブラート」と呼ばれたりします。
こうなる原因としては、
- ヴィブラートのかけ方が間違っている。
- オーボエをしっかり鳴らす基礎が身に付いていないうちから、無理にヴィブラートをかけようとして、コントロールができていない。
などが考えられます。
常に同じ速さ、同じ幅のヴィブラートがかかっている
ヴィブラート自体は上手にかけられていても、
フレーズの始めから終わりまで、ずーっと同じようにヴィブラートがかかっている。
これも残念です。
最初に、
ヴィブラートは使い方を間違えると、表現を一本調子にしてしまう、と書きました。
単調なヴィブラートは、フレーズを壊したり、表現の邪魔になってしまうこともあります。
そうなるくらいなら、
ヴィブラートをかけないで、
息の方向性、強弱などでフレーズ感を表現できた方が、
よほど良い演奏になります。
ヴィブラートで、豊かな表現と響きを求めるには、
いろいろなヴィブラートがかけられるように練習し、それをコントロールできるようになることが大切です。
ヴィブラートの練習を始めるタイミングは?
楽器を鳴らす技術の安定
ヴィブラートの練習を始めるタイミングとしては、
- アンブシュアがしっかりとしてきた。
- オーボエの基礎がある程度身について、しっかりとした音程で、まっすぐに音を伸ばすことができる。
など、
オーボエを鳴らす上での吹き手の技術面が、安定してからが良いです。
ヴィブラートは、息の緩急で音に波をつける奏法です。
ノンヴィブラートでしっかりと鳴らすことができていないうちから、
ヴィブラートをかけてしまうと、
先程の残念な例のように、ただ不安定な音になってしまいます。
ヴィブラートをかけたいという気持ち
技術面のほかに、もう一つとても大事なことがあります。
それは、ヴィブラートをかけたい、という気持ちです。
ヴィブラートは、本来、
もっと音を飛ばしたい、表現を膨らませたい、という、
吹き手の音楽への気持ちが息に伝わって、
ある意味自然とかかってくるものでもあります。
表現したい吹き手の気持ちが無ければ、
ヴィブラートは単に音を揺らしただけの、意味のないものになってしまいます。
ヴィブラートのかけ方は、一つではありません。
遅いヴィブラートだと、「ハ、ハ、ハ」と、お腹でかけます。
速いヴィブラートは、「ヒ、ヒ、ヒ」と喉で。
また、どこでどうやってかけているのか、説明するのが難しいような、
身体の色々な筋肉を使って、音色を作り出すような感覚のものもあります。
色々なヴィブラートを、音楽に乗せてコントロールできるために、
ヴィブラートはしっかりと練習をする必要があります。
この後ご紹介していきますが、
四分音符に何回入れる、などの、機械的な練習も必要です。
ヴィブラートは、常に音楽と結びついていなければいけません。
そのために、自分でコントロールできるヴィブラートの習得が大事なのです。
次の記事では、
具体的なヴィブラートの練習の仕方について、お伝えしていきます。
お楽しみに!
次の記事を書きました、こちらです!