こんにちは!
前回の記事に引き続いて、ヴィブラートについてです。
今日は具体的な練習の仕方について、ご紹介していきます。
前回の記事、まだお読みでない方は、こちらです。
まずはゆっくり、大げさに Ha Ha Haで
では早速、好きな音を一つ選んで、やってみましょう。
いきなりヴィブラートをかけるのではなく、
まず、いい音程で真っ直ぐ音を伸ばし、
軸となる音を確認してから、ヴィブラートをかけていきます。
やり方は、
① 真っ直ぐ音を伸ばす
② 息のスピードを少し弱める
③ 息のスピードを速める(元に戻す)
②で息のスピードを弱めると、音程が少しぶら下がります。
③で再び元の音程に戻ります。
②と③を繰り返すことで、音に波をつけます。
まずは、ゆっくりと、大げさに波をつけて、練習してみましょう。
ゆっくりなヴィブラートは、「ハ、ハ、ハ」とお腹でかけます。
犬が、はっはっはっと息をしている様子を思い浮かべると、
コツが掴みやすいと思います。
上の図のように、
波の振れ幅が均一で、軸となる音がしっかりしているよう、
よく聴きながら練習します。
参考までに、ラの音で練習した音源です。
ヴィブラートの練習をしていると、
腹式呼吸や、お腹の支えなどが重要であることに気づくでしょう。
これまでの記事でも、
楽器を鳴らす上での基礎について、いろいろなテーマ別に書いています。
「オーボエ」のカテゴリーに複数記事が上がっていますので、
ぜひご参考ください。
練習の仕方がわかったら、色々な音でやってみましょう。
音によって、ヴィブラートのかけやすさ、鳴り方が違います。
一音ずつ、練習していきましょう。
高いラの音だと、こんな感じです。
速さのコントロール
ゆっくりなヴィブラートを、しっかりとかけられるようになったら、
速さを変えて練習してみましょう。
かけ方は、これまでと同じように、
「ハ、ハ、ハ」でかけます。
今までより少し速くできるように練習していきます。
基本のテンポを定めて、速さをコントロールする練習も良いでしょう。
例えば、四分音符を一拍として、
ヴィブラートを、一拍に一回入れる(四分音符)
一拍に2回入れる(八分音符)、
一拍に3回入れる(三連符)、
一拍に4回入れる(16分音符)
などしてみましょう。
四分音符=60くらいで、真ん中のファの音でやってみました。
まずは、このくらいに大げさにかけて、
しっかりとコントロールされた波を作れるように練習しましょう。
速いヴィブラートは Hi Hi Hi
速いヴィブラートは、お腹ではかけられません。
喉で、「ヒ、ヒ、ヒ」を意識してかけます。
「ヴィブラートは、どこでかけるのですか?」という質問がよくありますが、
前回も書いた通り、ヴィブラートのかけ方は一つではなく、
お腹や喉や、いろんな体の筋肉を総合的に使ってかけます。
どこを使ってかけるかをあまり意識しすぎると、わからなくなったり、
身体に変な力が入ってしまったりします。
意識するのは息の緩急です。
「ハ、ハ、ハ」と、犬の呼吸を意識すると、自然とお腹でかかりますし、
「ヒ、ヒ、ヒ、」は、速いスピードで波をつけようとすると、
お腹では追いつかないので、喉の方でかける形になります。
速いヴィブラートを一音ずつかけながら、
C-Durの音階を吹いてみました。
次回の記事では、実際に曲の中でヴィブラートをかけていきましょう!
それでは・・
次の記事はこちらです!