オーボエ

オーボエのヴィブラート練習法 Step1

こんにちは!

前回の記事に引き続いて、ヴィブラートについてです。

今日は具体的な練習の仕方について、ご紹介していきます。

前回の記事、まだお読みでない方は、こちらです。

そろそろ練習したいかも・・?オーボエのヴィブラートオーボエが上手になってきたら「そろそろヴィブラートもかけれるようになりたいなあ・・」と、思いますよね。響きや表現を豊かにしてくれる、憧れのヴィブラート。でも、使い方を間違えると、逆に表現の邪魔になったり、単調な表現になってしまったりもします。この記事では、まず、残念なヴィブラートの例や、練習を始めるタイミングについて等、ご紹介しています。 ...

まずはゆっくり、大げさに Ha Ha Haで

では早速、好きな音を一つ選んで、やってみましょう。

いきなりヴィブラートをかけるのではなく、

まず、いい音程で真っ直ぐ音を伸ばし、

軸となる音を確認してから、ヴィブラートをかけていきます。

やり方は、

真っ直ぐ音を伸ばす

息のスピードを少し弱める

息のスピードを速める(元に戻す)

で息のスピードを弱めると、音程が少しぶら下がります。

で再び元の音程に戻ります。

を繰り返すことで、音に波をつけます。

まずは、ゆっくりと、大げさに波をつけて、練習してみましょう。

ゆっくりなヴィブラートは、「ハ、ハ、ハ」とお腹でかけます。

犬が、はっはっはっと息をしている様子を思い浮かべると、

コツが掴みやすいと思います。

上の図のように、

波の振れ幅が均一で、軸となる音がしっかりしているよう、

よく聴きながら練習します。

参考までに、ラの音で練習した音源です。

ヴィブラートの練習をしていると、

腹式呼吸や、お腹の支えなどが重要であることに気づくでしょう。

これまでの記事でも、

楽器を鳴らす上での基礎について、いろいろなテーマ別に書いています。

「オーボエ」のカテゴリーに複数記事が上がっていますので、

ぜひご参考ください。

練習の仕方がわかったら、色々な音でやってみましょう。

音によって、ヴィブラートのかけやすさ、鳴り方が違います。

一音ずつ、練習していきましょう

高いラの音だと、こんな感じです。

速さのコントロール

ゆっくりなヴィブラートを、しっかりとかけられるようになったら、

速さを変えて練習してみましょう。

かけ方は、これまでと同じように、

「ハ、ハ、ハ」でかけます。

今までより少し速くできるように練習していきます。

基本のテンポを定めて、速さをコントロールする練習も良いでしょう。

例えば、四分音符を一拍として、

ヴィブラートを、一拍に一回入れる(四分音符)

一拍に2回入れる(八分音符)、

一拍に3回入れる(三連符)、

一拍に4回入れる(16分音符)

などしてみましょう。

四分音符=60くらいで、真ん中のファの音でやってみました。

まずは、このくらいに大げさにかけて、

しっかりとコントロールされた波を作れるように練習しましょう。

速いヴィブラートは Hi Hi Hi

速いヴィブラートは、お腹ではかけられません。

喉で、「ヒ、ヒ、ヒ」を意識してかけます。

「ヴィブラートは、どこでかけるのですか?」という質問がよくありますが、

前回も書いた通り、ヴィブラートのかけ方は一つではなく、

お腹や喉や、いろんな体の筋肉を総合的に使ってかけます。

どこを使ってかけるかをあまり意識しすぎると、わからなくなったり、

身体に変な力が入ってしまったりします。

意識するのは息の緩急です。

「ハ、ハ、ハ」と、犬の呼吸を意識すると、自然とお腹でかかりますし、

「ヒ、ヒ、ヒ、」は、速いスピードで波をつけようとすると、

お腹では追いつかないので、喉の方でかける形になります。

速いヴィブラートを一音ずつかけながら、

C-Durの音階を吹いてみました。

次回の記事では、実際に曲の中でヴィブラートをかけていきましょう!

それでは・・

次の記事はこちらです!

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