オーボエ

オーボエのヴィブラート練習法 Step2

こんにちは!

更新が滞ってしまいました、すみません!

Step1でご紹介したヴィブラートの練習、いかがでしょうか?

単音での練習、速さのコントロールが身についてきたら、

いよいよ、曲の中でヴィブラートを使っていきましょう。

ヴィブラートの練習を始めるタイミング、練習法Step1の記事、

まだお読みでない方は、こちらも是非どうぞ。

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ゆるり

いざ曲になると、

なんだか上手くいかないなあ・・

単音の練習などでは、ヴィブラートをかけることができるようになったのに、

曲になると、なかなかヴィブラートがかからない、

ということ、ありますよね。

生徒さんを見ていても、

せっかくヴィブラートの練習をしたのだけれど、

なかなか曲の中で生かすことができないことが多いです。

Step1でご紹介したようなの練習の時は、ヴィブラートのことに集中できます。

でも、曲となると、

まず1番に表現したい音楽があって、

ヴィブラートはその一部にならなければいけません。

あやこ

ヴィブラートを音楽と結びつける

これがなかなか、難しいのです・・

まずは同じ速度のヴィブラートで練習

それでは、練習していきましょう!

簡単なエチュードやメロディーを使って練習します。

レガートの、テンポがゆっくりめの曲が良いです。

今日は、こちらの曲を使ってみましょう。

『HINKE』のエチュード、8番の、冒頭の部分です。

最初の8小節を使って、練習してみます。

まずは、同じ速さで構わないので、

曲の中でヴィブラートをかけていきましょう。

基本のテンポと、

四分音符に何回入れるかを決めて、

最初から最後まで、同じ速さのヴィブラートをかけて吹きます。

機械的になっても構いません。

タンギングのたびにヴィブラートが途切れないように、

まずはスラーで吹いてみると良いでしょう。

四分音符に4回のヴィブラート、

テンポを四分音符60くらいで、吹いてみました。

ここでは、

  • 音の切り替わりでヴィブラートが途切れないように
  • 一つ一つの音が核を捉えているように

よく聴きながら、

何回も繰り返し練習してみましょう。

段々と、ヴィブラートだけでなく、

ハーモニー感やフレーズ感などにも

意識を向けられるようになってくると思います。

フレーズを捉え息の方向性をつかむ

実際に曲の中で使うヴィブラートというのは、

四分音符に4回、など一定の速度ではなく、

フレーズに伴って緩急がつきます。

このエチュードでは、

2小節、2小節、4小節のフレーズを感じて

それぞれがまとまりのある柔らかい曲線になるように吹くことが大切です。

それでは、この、2小節、2小節、4小節のフレーズを

感じやすくするために、

以下のように音を減らして吹いてみましょう。

今度は、拍にとらわれずにいきます。

フレーズを大きく感じて、

のびやかにヴィブラートをかけてみましょう。

例えば、伸ばしの音は、どこかへ向かって進んでいくのか、

それともフレーズの終わりを表現するのかで、息遣いが変わってきますね。

イメージをしっかりと持って、息の方向性をつかみましょう。

ヴィブラートの速度も、進んでいく音ではだんだん速くしたり、

終わりの音ではだんだん遅くするなど、

変化をつけるのも良いと思います。

わかりやすいように、メトロノームをかけて吹いてみました。

フレーズに伴い緩急をつけるヴィブラート

大きくフレーズを捉えることが出来たら、

楽譜どおりに吹きます。

ヴィブラートの速さに変化をつけて、よりフレーズ感を出していきます。

ノンヴィブラートの音は緊張感をつくり、

ヴィブラートをかけた音は緊張感をほぐします。

例えばですが、

強拍をノンヴィブラート(またはゆっくりなヴィブラート)で吹いて、

その後の、弱拍の柔らかく出したい音では、

音を抜きつつ少し速めのヴィブラートをかけると、

表現に深みが出ます。

伸ばしで終わる最後の音は、

ゆっくりめのヴィブラートで、終わりに向かってさらに速度を落とすと

きれいにフレーズを終わらせることができます。

私なりに、フレーズ感を大事に吹いてみました。

ヴィブラートのかけ方を変えることで、

表現も変わってきます。

色々なかけ方を試してみると良いですね。

良い演奏をじっくり聴いてみよう

ヴィブラートに限らず、オーボエを吹くときに重要なのは、

こう吹きたいというイメージです。

イメージがあれば、それに近づくために、

ひたすら練習、試行錯誤を繰り返すのみ。

良いなあ、と思う演奏があったら、

その演奏で、どのようにヴィブラートがかかっているか、聴いてみましょう。

オーボエだけでなく、色々な楽器を聴いてみるのも良いですね。

弦楽器は、左手でヴィブラートをかけますよね。

どのようにかけているかが、視覚的にもわかるので、面白いと思います。

プロの演奏をたくさん聴いて、イメージを膨らませましょう。

さて、

今回、ヴィブラートの練習法を記事にするにあたって、

自分が今まで教わってきたことや、

練習してきたことを思い返しました。

最近では、ヴィブラートは、

多くの箇所でほとんど無意識にかけていたので、

自分のヴィブラートを見つめ直すきっかけにもなりました。

改めてヴィブラートを意識して吹いてみると、

イメージ通りに表現するのは、やはりとても難しく、

もっともっと修行が必要だと実感しました。

あやこ

素敵な演奏ができるようになりたいなあ。

練習だー!

ゆるり

ボクもだー!

頑張っていきましょう!

奥が深いヴィブラート・・

また、そのうち記事を書きたいです。

それでは・・

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