オーボエ

吐くは吸うより大事!オーボエのブレスコントロール

こんにちは!

今日は、前回の腹式呼吸の回に続いて、

オーボエのブレス(息継ぎ)の仕方、ポイントについて、

ご紹介します。

これまでも、何度か書いてきましたが、

オーボエは、息の余る楽器です。

オーボエを吹いていて、息が苦しくなるのは、

息が余っているところに、また吸うことで、

身体に古い息が溜まってしまうからです。

オーボエのブレスの基本は、

息は、はいてから吸う

です。

曲やエチュードを吹いていて、休符があると、

その度に、つい息を吸いたくなります。

息を吸うというのは、言われなくてもできますが、

吐くというのは、意識しないとできません

また、フレーズとフレーズの間の短い時間で、

上手に息を吐いたり吸ったりするには、練習が必要です。

それでは、ブレスの時の注意点やポイントを、

ご紹介していきます。

アンブシュアを崩さず、口でブレスする

ブレスは、なるべく、鼻ではなく、口でします。

鼻から呼吸すると、胸式呼吸になってしまいやすいのと、

息を吐く時も、鼻からよりも口からの方が、短い時間で十分に息を吐きやすいからです。

口でブレスするには、口を開けないといけませんが、

その度にアンブシュアを崩していると、次のフレーズに間に合いません。

ブレスをする際は、

リードは、下唇に固定したままで、口をパカっと開けます。

唇も、巻いたままの方が良いです。

基本的に、口の開閉だけで、ブレスできるようにします。

どうしても時間がない時や、息が足りない時は、

アンブシュアを閉じたまま、鼻でさっと吸っても良いでしょう。

その時は、必ず腹式呼吸を意識してください。

一瞬で、吐ききる

息を吐く時は、口を開けて、一瞬でハッと抜き切ります。

口先の方だけで吐くのではなく、

ハッとお腹から抜き切るイメージです。

口を開ける際には、「パッ」などの破裂音を鳴らさないようにしましょう。

また、口をある程度しっかり開けることで、

できるだけ雑音を鳴らさずに、スムーズに息を吐くことができます。

吸う時は腹式呼吸

息を吸う時も、なるべく口からです。

必ず腹式呼吸をします。

息を吸う時に、胸や肩が動いている場合は、胸式呼吸になってしまっているので、

腹式呼吸の練習をしましょう。

腹式呼吸については、こちらの記事をご覧ください。

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これらのことを意識しながら、以下のような練習をしてみましょう。

練習方法

山型の印が「吐く」、Vの印が「吸う」の記号です。

音は、吹きやすい音であれば、何でも構いません。

♪1と2と、で、2拍吹き、

♪3と4と、の2拍で吐き(吸い)ますが、

4と、の”と”(赤で書いた部分)では、

口を閉じて(アンブシュアを戻して)、

お腹の支えと、息の溜めを作って、

次の音が、最初からしっかりと出るように、準備します。

始めは四分音符=60くらいでやってみましょう。

ずっと繰り返して、練習します。

次に、2拍吐いて、2拍吸って、4拍吹く、練習です。

この場合も、音を出す半拍前の、4と、の”と”で、準備をしましょう。

慣れてきたら、今度は、

1拍で、吐いたり吸ったりする練習、

さらに、半拍で、吐いたり吸ったりする練習をしましょう。

いずれも、音を鳴らす直前に、お腹とアンブシュアの準備を済ませ、

音の始めが、遅れずに、しっかりと出るように、気をつけましょう。

ブレスコントロールについては、まずは、ご紹介したような練習をして、

吐くこと、吸うことが確実に、スムーズにできるようにします。

ブレスコントロールの難しい曲などでは、

どこで吐くのか、どこで吸うのかを決めて、楽譜に書き込み、

毎回同じところでブレスするようにしましょう。

普段から、ブレスコントロールを意識した練習を重ねていくうちに、

吸うことと同じように、自然に吐けるようになります。

吐いてから吸う、が、習慣化してくると、

古い息が溜まったら、無意識に、吐く、を優先できるようになります。

ゆるり

どこで、どうブレスするのか、

色々試して、決めてみると、

曲が楽に通るようになったかも!

あやこ

それは良かった!

リードの息抜けが悪いと、古い息が溜まりやすいから、

リード選びも、気をつけようね!

曲が長くなったり、曲の難易度が上がってくるほど、

アンブシュアと、ブレスコントロールが、非常に重要になってきます。

この二つがしっかりできていると、安定感のある演奏ができますよ!

それでは・・

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