こんにちは!
前回、ガウジングをかけて、
かまぼこケーンを作るところまで行きましたね!
今日は、かまぼこケーンのハリをチェックしてから、
シェーパーで、型をとっていきましょう。
また、材質チェックするの?
丸材の時に、ちゃんと選んだのに。
あれは、第一段階。
良い材料で作らないと、良いリードはできないから、
シェーパーを取る前の材質チェックはとっても大事だよ!
材料の硬さとハリをチェックする
まず、かまぼこケーンを水に浸けます。

10分程度つけたら、材料の硬さとハリをチェックしていきます。


水に浸けた時間や、ガウジングの厚さによっても、
感触は変わってきますが、、
- ひねった時の材料の硬さ、強さの感じ
- 手を離した時の、材料の跳ね返りの感じ
をみます。
跳ね返りが、パンっといい音で戻ってくる材料は、
しっかりしています。
*ハリの強い材料は、ひねると割れてしまう場合もあるので、慎重に!
ひねったときに、ぐにゃっと、ゴムのように曲がってしまう材料は、ハネます。
また、捻った後の戻りが鈍かったり、元に戻らない材料は、
柔らかくて、ハリが足りないでしょう。
この辺の感覚は、
何本もリードを作っていく中で、身についていくものですので、
最初は判断が難しいと思いますが、
是非自分でチェックして、感覚を磨いていってください。
私は、ひねった時の手応えを A , B , C
跳ね返りの手応えを a , b , c で表して、書いています。
あくまで、自分の中の感覚で、評価の基準を決めています。

私の場合は、
自分のためだけにリードを作るのではなく、
習熟度の違う、生徒さんがたの為や、お店に卸すリードなど、
作っていますので、
データをとっておくと、削りの時に役立ちます。
リードについては、一生悩み続けていくものだと思っていますので、
常に、研究と、勉強ですね・・
リード作りの初心者の方も、自分でチェックして、
わかるように評価を残しておくのは、オススメです。
どういう感じの材料で作ると、どんな感じのリードになる、
というのが、少しずつわかってくると思います。
また、自分の好みの材質なんかも、わかってくると思います。
慣れてきたら、うーん・・と思う材料は、
思い切ってハネていきましょう。
厳選した材料で作る方が、生産的で、時間の節約になります。
イーゼルで印をつけ、二つ折りにする
まず、イーゼルという工具を使って、
材料の真ん中にカッターの刃で印をつけます。
(強くつけすぎないように注意)

そして、その部分で材料を二つ折りにします。


この時に、パリッと良い材料ほど、割れやすいです。
ハリのチェックの際に、割れやすそうな材料はわかるので、
その場合は、長めに水に浸けます。
折るときに、写真のように、裏側から材料を支えて、
割れないように慎重に折ります。
バランスに気をつけながらセットする
シェーパーの型は、いろいろなものがあります。
型によって、音程の出方、響きの感じなど、変わってきます。
私が使っているのは、ミヒェルのハンドシェーパーの、
720番です。
留学時代に師匠の勧めで買って、以来ずっとこれで作っています。
根本から上まで、わりと細めのタイプです。
シェーパーを取るときのポイントは、バランスを見ることです。
シェーパーを取るときは、必ず、ライトにケーンをかざして、
厚さのバランスを見ます。
シェーパーを取った後の、舟形の両サイドの厚みが、
左右同じになるように、取りましょう。


写真だと少しわかりにくいですが、上の写真の材料は、
ほぼ真ん中に、厚い部分が来ています。

こちらの材料は、厚い部分が少し右に寄っていますね。
こういう場合は、図のように、シェーパーの位置もずらします。
この状態の材料は、この位置でシェーパーを取って、
両サイドの厚みがちょうど同じくらいになります。
シェーピングする
シェーピングは、必ず切れる刃で行いましょう。
私は、大きめのカッターを使っていますが、
一本ごとに、新しい刃の部分を使います。
なまっている刃では、キレイに取れないので、気をつけましょう。
まず、上を少し残して、下に向かって削ります。
削り出しは、刃を入れてから、シュッと下に削ります。
安定するように、左手はテーブルに置いた状態が良いでしょう。
なるべく少ない回数で、キレイに取り切りましょう。
取りすぎたり、取り残したりしないように、気をつけます。


その後、上の残った部分を、下から上に向かって削り落とします。


両サイドの厚みが同じくらいか、確認します。


シェーパーを取るところまで、できましたね!

次は、いよいよ糸巻きです。
糸巻きは、難しくて、重要な過程です。
お楽しみに!
次の過程は、こちらです。

それでは・・・