リード

リードの開きの調整法 ② 息の入らないリードの調整

こんにちは!

今日は、ぺたんこのなったリードの開きを、大きくする方法をご紹介します。

ゆるり

吹いていると、すぐリードがぺたんこになって、

息が入らなくなるんだけど、

もう寿命なのかなあ・・

あやこ

簡単な調整で、寿命を延ばせるかもしれないから、

やってみよう!

開きが少なすぎるリードの問題点

リードの開きがぺったんこになってしまうと、

  • 息が入らない
  • リードが振動しない

などの問題が起こり、練習が困難になります。

これから、針金を巻く(巻き直す)ことで、

開きの調整をしていきます。

目的は、以下の二つです。

針金を巻く目的
  • 開きを大きくすることで、息が入るようにしたい。
  • 開きを大きくすることで、振動を復活させたい。

最初は調子の良かったリードでも、吹いていくうちに、材料のハリが弱まり、

また振動も鈍くなってきてしまいます。

針金を使って、材料のハリが抜けてしまった部分を補う作戦です。

開きをつけることで、振動も復活するように、挑戦してみましょう。

針金を使って、開きを調整しよう

用意するもの

針金を巻く際に、必要な道具は、以下です。

用意するもの
  • 針金(0.3mm)
  • プラーク(できれば)
  • ペンチ(と、ニッパー)

針金は、お店などで購入するリードにも、最初から巻いてあるものが多いと思います。

そもそも、この針金の役割は、何かというと、

  • リードの開きを保つ
  • リードのズレを防止する(二枚舌が、きれいに合わずズレてくると、振動の妨げになります。)

ことです。

そして、針金を巻くことによる、デメリットは、

針金を巻くことで、リードの振動を多少なりとも止めてしまう

ことです。

振動を復活させたい、という、針金を巻く目的と、反しますよね。

ですから、針金を巻く際は、極力、リードの振動を止めないように、

巻き方に注意しなければいけません。

針金の巻き方

それでは、実際に巻き方を説明していきます。

①リードに巻いてある、針金やリードラップなどを外し、水に浸ける。

②プラークを差し、ズレがあれば直す。

2枚のケーンがズレた状態で針金を巻くと、振動が止まり、音程が高くなります。

プラークを差しこんで、開いた状態にしてから、両サイドのズレを直します。

プラークを挟まず、無理にズレを戻そうとすると、

サイドの木が傷ついたり、ささくれたりするので、注意しましょう。

③針金を巻き、ずり落ちてこない程度にねじる。

④好みの大きさになるよう、ペンチで開きをつけながら、針金をねじって固定する。

針金は、締めるイメージではなく、開きを支えるイメージ

⑤クローがなるかチェックする。

針金が、上手に巻けたかどうか、クローを鳴らしてみてチェックします。

針金のねじり、ひと捻りの加減で、振動の具合が変わります。

また、針金の位置によっても、クローの鳴り方、音程が変わります。

針金の巻き方は、いくらでも調整が可能ですから、納得のいくまで調整してみましょう。

何度も練習していくうちに、少しずつコツがわかってきます。

⑥必要に応じて、息漏れ防止のリードラップなどを巻く。

最後に、リードの状態をチェックしましょう。

リードの選び方 初心者編でご紹介したように、

  • リードだけで吹いて、無理なくhーcis(シード#)が鳴るか
  • 豊かなクローがなるか

を、チェックすると良いでしょう。

最後に

針金を使って、リードの開きをつける方法をご紹介しましたが、

リードの先端の部分の開きを大きくするというよりは、

根元の部分(糸巻きの上の部分)をふっくらさせることを意識すると良いです。

本来のリードのフォームは、

根元がしっかり丸みを持っていて、先端の開きは適度に落ち着いたものが理想です。

この方法で、振動が戻らない場合、

また、針金を巻いたことで、重くなってしまった場合などは、

少し、ナイフを入れてみる方法もあります。

ナイフを使った調整方法については、また別の記事で書きたいと思います。

また、今回の調整法に必要な道具については、こちらの記事でご紹介しています。

リードの開きの調整に必要な道具リードの開きの調整は、簡単な道具だけ揃えれば、挑戦することができます。調整の仕方も簡単ですので、是非やり方を覚えて、リードの変化に対応する技を身につけていきましょう。ここでは、必要な道具を一つずつご紹介します。...

それでは・・

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