こんにちは!
今日は、ぺたんこのなったリードの開きを、大きくする方法をご紹介します。
吹いていると、すぐリードがぺたんこになって、
息が入らなくなるんだけど、
もう寿命なのかなあ・・
簡単な調整で、寿命を延ばせるかもしれないから、
やってみよう!
開きが少なすぎるリードの問題点
リードの開きがぺったんこになってしまうと、
- 息が入らない
- リードが振動しない
などの問題が起こり、練習が困難になります。
これから、針金を巻く(巻き直す)ことで、
開きの調整をしていきます。
目的は、以下の二つです。
- 開きを大きくすることで、息が入るようにしたい。
- 開きを大きくすることで、振動を復活させたい。
最初は調子の良かったリードでも、吹いていくうちに、材料のハリが弱まり、
また振動も鈍くなってきてしまいます。
針金を使って、材料のハリが抜けてしまった部分を補う作戦です。
開きをつけることで、振動も復活するように、挑戦してみましょう。
針金を使って、開きを調整しよう
用意するもの
針金を巻く際に、必要な道具は、以下です。
- 針金(0.3mm)
- プラーク(できれば)
- ペンチ(と、ニッパー)
針金は、お店などで購入するリードにも、最初から巻いてあるものが多いと思います。
そもそも、この針金の役割は、何かというと、
- リードの開きを保つ
- リードのズレを防止する(二枚舌が、きれいに合わずズレてくると、振動の妨げになります。)
ことです。
そして、針金を巻くことによる、デメリットは、
針金を巻くことで、リードの振動を多少なりとも止めてしまう
ことです。
振動を復活させたい、という、針金を巻く目的と、反しますよね。
ですから、針金を巻く際は、極力、リードの振動を止めないように、
巻き方に注意しなければいけません。
針金の巻き方
それでは、実際に巻き方を説明していきます。
①リードに巻いてある、針金やリードラップなどを外し、水に浸ける。
②プラークを差し、ズレがあれば直す。
2枚のケーンがズレた状態で針金を巻くと、振動が止まり、音程が高くなります。
プラークを差しこんで、開いた状態にしてから、両サイドのズレを直します。
プラークを挟まず、無理にズレを戻そうとすると、
サイドの木が傷ついたり、ささくれたりするので、注意しましょう。
③針金を巻き、ずり落ちてこない程度にねじる。
④好みの大きさになるよう、ペンチで開きをつけながら、針金をねじって固定する。
⑤クローがなるかチェックする。
針金が、上手に巻けたかどうか、クローを鳴らしてみてチェックします。
針金のねじり、ひと捻りの加減で、振動の具合が変わります。
また、針金の位置によっても、クローの鳴り方、音程が変わります。
針金の巻き方は、いくらでも調整が可能ですから、納得のいくまで調整してみましょう。
何度も練習していくうちに、少しずつコツがわかってきます。
⑥必要に応じて、息漏れ防止のリードラップなどを巻く。
最後に、リードの状態をチェックしましょう。
リードの選び方 初心者編でご紹介したように、
- リードだけで吹いて、無理なくhーcis(シード#)が鳴るか
- 豊かなクローがなるか
を、チェックすると良いでしょう。
最後に
針金を使って、リードの開きをつける方法をご紹介しましたが、
リードの先端の部分の開きを大きくするというよりは、
根元の部分(糸巻きの上の部分)をふっくらさせることを意識すると良いです。
本来のリードのフォームは、
根元がしっかり丸みを持っていて、先端の開きは適度に落ち着いたものが理想です。
この方法で、振動が戻らない場合、
また、針金を巻いたことで、重くなってしまった場合などは、
少し、ナイフを入れてみる方法もあります。
ナイフを使った調整方法については、また別の記事で書きたいと思います。
また、今回の調整法に必要な道具については、こちらの記事でご紹介しています。
それでは・・