オーボエ小話

小話 ⁑本番前に何を食べる?

こんにちは!

みなさんは、本番前の食べ物で、お気に入りはありますか?

今日は、私の本番前のお気に入りの食べ物について、お話しします。

学生時代、試験やオーディションなどが頻繁にありました。

緊張した中でも、なるべく普段通りの演奏をしたいと、

本番前の食べ物についても、よく仲間と話したりしていました。

人気だったのは、

バナナと、

Trauben Zucker (トラウベン ツッカー)=ブドウ糖

です。

どちらも、

  • 手軽に取れる。
  • 吸収が速い。
  • エネルギーになる。

という点で、とっている人が多かったです。

ブドウ糖は、お菓子のハイチュウみたいに、

一粒ずつ包装してあるのが売っていて、

小さくて持ち運びもしやすいし、ぱくっと一口で食べられるので、

私も、いつもカバンの中にしのばせていました。

本番の30分〜1時間前くらいに、ぱくっと食べていました。

バナナは、私の場合は、あまり積極的に取りませんでした。

バナナは南国の食べ物で、体を冷やす効果があると言われるからです。

私は、本番で極度に緊張した時、

  • 手が冷たくなって、震える
  • 変なところに力が入ってしまい、お腹の支えができているのかわからなくなる。

ということが、不安要素でした。

特に、ドイツは寒い季節が多かったので、

私が本番前に意識したのは、

  • 体を温める
  • お腹をどっしりさせる。

でしたね。

とはいえ、本番前にあまり食べすぎても吹きづらいし、

緊張で、そもそも、食欲がなかったりします。

なので、私はよく温かいスープを飲んでいました。

トマトスープ、玉ねぎスープなど、美味しいスープが色々ありましたが、

私の思い出の中で一番良かったのが、Linsen Suppe です。

これは、スープの中、豆や野菜などがゴロゴロ入っていて

、栄養たっぷりで食べ応えのあるスープです。

ドイツの、ミュンスター市立交響楽団で、実習生として働かせていただいた時期があったのですが、

ある日の本番前に、楽団の食堂で、食事を取りました。

その日のメニューに Linsen Suppe(レンズ豆のスープ)があり、

それをいただきました。

すると、とても温まって、お腹もどっしりして、

身体の重心が下がりやすく、落ち着きました。

その日の演目は、ワーグナーのオペラ『タンホイザー』

だったと記憶しています。

団員の1stオーボエの方に、「今日すごく良かったよ!」と言ってもらえた、

Linsen Suppe さまさま の思い出です。

本番での緊張については、私もほんとに、すごく緊張するので、

いろいろ悩むのですが、

身体の状態と、メンタルの両方が、影響すると思います。

本番前の食べ物も、ある種のおまじないみたいな感じで、

私にとって、

安心感や落ち着きをもたらしてくれる、要素の一つです。

みなさんも、自分のお気に入りを、どうぞ見つけてください!

それでは・・

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