こんにちは!
10月ですねー。
これからだんだんと、空気が乾燥する季節になりますね。
なんだか・・
鳴りにくい音があるような・・
リードかな?
別のリードでも試してみて。
どのリードでも鳴りにくいようなら、
楽器の方に問題があるかもしれないよ。
なんだかちょっと調子が悪い。
そんなときに、悪いのは、
自分か、リードか、はたまた楽器か??
と、考えること、多いのではないでしょうか。
オーボエは、リードは生モノで、コロコロ変わるし、楽器も繊細ですからね。。
なんだか調子が悪いな、と思ったときに、
楽器の調整が狂ってしまっていないか、自分でチェックできると良いですよね。
本日は、自分でできる、楽器の調整チェックの方法を、お伝えします。
用意するもの
用意するものは、たった一つ。
フィッシュスキンです。
もともとリードの息漏れ防止に使うアイテムですので、
既にお持ちの方も、多いかもしれないですね。
フィッシュスキンは非常に薄いので、キーの僅かな浮きもチェックすることが出来ます。
クリーニングペーパーなどでは、厚すぎて、正確にチェックすることが出来ませんので、
注意しましょう。
フィッシュスキンを、適当な大きさに切って、
使います。
上管をチェックする
まずは、上管からチェックしていきましょう。
基本的に、キーがしまった状態の時に、
きちんとトーンホールを塞げているかを、チェックします。
フィッシュスキンを挟んで、引っ張った時の感じで、
閉まり具合の強弱を見ます。
引っ掛かりがなく、スルッと抜けてしまうようでしたら、
そのキーはきちんと閉まっていないことになります。
また、キーのタンポやコルクが傷んでいたり、斜めになっていたりすると、
トーンホールの円の、例えば右側は塞げているけれど、左側は塞げていない、
などということも、起こり得ますので、
チェックするときは、いろんな方向からチェックすると良いでしょう。
上管で、必ずチェックすべきは、
赤マルで囲んだ、二つのキーです。
チェック方法です。
❶ ①のキーを押さえます。
❷ ②のキーが開くので、そこにフィッシュスキンを挟みます。
❸ ③のキーを押さえます。
❹ 挟んだフィッシュスキンを引っ張って、キーの閉まり具合を確かめます。
次に、以下のようにして、チェックします。
先ほどと似ていますが、③の押さえるキーが、違います。
❶ ①のキーを押さえます。
❷ ②のキーが開くので、そこにフィッシュスキンを挟みます。
❸ ③のキーを押さえます。
❹ 挟んだフィッシュスキンを引っ張って、キーの閉まり具合を確かめます。
1. のキーをチェックしましたので、
2. のキーを、同様にチェックします。
このとき、1. と、2. は、の閉まり具合は、若干 2. の方がきつめになっていると良いです。
この、二つのキーの調整は、
基本、下の三つのネジで調整しますが、
ここの部分の調整は、非常に難しく、
下手にいじると、どうにもならなくなります。
もし、どうしても動かす場合は、
最初のネジの向き、
どの方向に、どのくらい動かしたかを
必ず覚えておいて、元に戻せるようにしましょう。
下管とベルをチェックする
下巻とベルをチェックします。
やり方は、上管の時と同じです。
フィッシュスキンを挟んで、キーを降ろし、
キーの閉まり具合を見ます。
低い h, b を吹くときに降りるベル近くの大きなキーは、
トーンホールも大きいので、ホール全体がきちんと閉まっているか、
よく確認しましょう。
主なチェックポイントは、以上です。
フィッシュスキンが、するんっと抜けてしまう箇所があれば、
キーが浮いている証拠です。
また、閉まりすぎもよくないですし、その辺りの微調整は、
リペアマンによっても個性があります。
調整の具合で、楽器の鳴り方が変わってくるのも、
面白いところです。
ともあれ、不具合が見つかったら、リペアに行きましょう!
おまけ
あと、こちらもチェックしてみると良いですよ。
上管と下管の接続が、ずれていないか、きちんと確認してから、
チェックしてください。
①を押さえた状態で、②の Gis-key を押さえます。
そのときに、赤マルのキーが浮かない方が良いです。
ここの調整ができていると、Gis-key を押したまま、
Fis が吹けますので、
速いパッセージや、Gis-Fis のトリルの時などに、便利です。
これが浮いてしまうと、Gis-Fis のレガートが、上手くいきにくくなったりします。
ここの部分の調整に関しては、
もし、浮いてしまうようでしたら、下の赤マルのネジを締めることで、
比較的、簡単に調整できますので、挑戦してみてはいかがでしょうか。
締めすぎると、青マルの Fis-key が閉まらなくなるので、注意しましょう。
最後に
微妙に浮いちゃってるキーが見つかったよ!
いつの間にか、調整が狂うことって、
あるんだなあ。
緩みやすいネジがあったり、
湿度の変化でタンポの状態が変わったり・・
急に調子が悪くなることもあるんだよねえ。。
自分で調整、までは出来なくても、
楽器の鳴りがちょっとおかしいな、と思ったときに、
調整に問題が出ていないか、自分でチェックできるようになると、良いですよ。
ご紹介したような手順で、誰でも簡単にチェックできますので、
是非、やってみてください。
写真で説明すると、なんだかごちゃごちゃして見えてしまいましたが、
内容は至ってシンプルですので、
すぐにやり方を覚えられると思いますよ!
それでは・・