オーボエ小話

小話? ⁑音名のドイツ語読み その3(##、♭♭がついたときの書き方と読み方)

こんにちは!

今日は、##(ダブルシャープ)、♭♭(ダブルフラット)がついた場合の、

書き方と読み方を、ご紹介します。

音名のドイツ語読み(派生音の読み方)

ダブルシャープ(##)がついた場合

ダブルシャープ(##)がつくと、シャープ一つ(#)よりも、さらに半音上げられた音になります。

このとき、幹音の綴りの最後に、isis をつけます。

つまり、

Cisis, Disis, Eisis, Fisis, Gisis, Aisis, Hisis

となります。

例えば、左は、ソ(G)のダブルシャープです。

ソ#(Gis)からさらに半音上がるので、

ソ##(Gisis)はラの音と同じ音になります。

あやこ

ダブルシャープ(##)は、

ドイツ語では、Doppelkreuz(ドッペルクロイツ)

というよ。

読み方は、

ツィシィス、ディシィス、エイシィス、フィシィス、ギシィス、アイシィス、ヒシィス

です。

ゆるり

ダブルシャープは、この✖️みたいな記号で

表されるの?

あやこ

そう。

パソコンで、出せなかったんだけど、

上の楽譜のような記号だよ。

手書きの場合は、×と書いていいよ。

ダブルフラット(♭♭)がついた場合

ゆるり

ダブルシャープ(##)が、Doppelkreuz(ドッペルクロイツ)だから、

ダブルフラット(♭♭)は、ドイツ語で・・

Doppelbe(ドッペルベー) ?

あやこ

正解!

ダブルフラット(♭♭)がつくと、フラット一つ(♭)よりも、さらに半音下げられた音になります。

このとき、幹音の綴りの最後に、eses をつけます。

つまり、

Ceses、Deses ,Eses ,Feses ,Geses ,Ases(Asas), Heses*

となります。

*幹音が母音である、EとAは、esesではなく、sesがつきます。

*Aのダブルフラットと、Hのダブルフラットについては、後ほど補足説明します。

読み方は、

ツェセス、デセス、エセス、フェセス、ゲセス、アセス(アサス)、ヘセス

です。

Aのダブルフラット(♭♭)について

Aのダブルフラット(♭♭)は、

Ases、Asas、二つの表し方があります。

ドイツ人が書いている楽典の記事を読んだところ、Asas のみが使われていました。

現在ドイツでは、一般的に、AsesよりもAsasが使われているようです。

あやこ

Asasは、Aが半音下がって、As.

それから、さらに半音下がるから、

G(ソ)と同じ音になります。

Hのダブルフラット(♭♭)について

日本の楽典の書では、

Hのダブルフラットの表記について、

Heses(ヘセス)、BB(ベーベー)、Bes(ベス)

と、三つの表し方を示しています。

ですが、ドイツ語の記事を読む限り、Hesesのみが使われており、BBおよびBesの記載は見当たりません。

また、ドイツのWikipediaには、

Hのダブルシャープは、Hesesと記載されており、

同時に、Besではないよ、とも書かれています。https://de.wikipedia.org/wiki/Doppel-b

Hのダブルフラットは、Heses(ヘセス)、と覚えておけば間違い無いでしょう。

ゆるり

Hのフラット(♭)は、Bだったよね。

でも、ダブルフラットは、

H + eses で、Hesesってことか。

あやこ

そうだね。

シのフラットは、B(ベー)っていうのは、割と定着しているから、

発音のノリで、Beses(ベセス)になっちゃう間違いも多いよ。

注意しよう!

音名のドイツ語読み、

本日は、##(ダブルシャープ)、♭♭(ダブルフラット)がついた場合についてご紹介しました。

それでは!

あやこ

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