ドイツの思い出小話

小話 ⁑ドイツの地ビール

こんにちは!

毎日暑い日が続きますね。

こんな季節は、キリッとしたビールが飲みたくなりますね。

ドイツといえば・・ビールを思い浮かべる人も多いと思います。

私も、よく飲んでいました。

何しろ、ビールの方が水より安かったですから。

ドイツでは、ほとんどの街に、地ビールがあって、

私が住んでいたデトモルトにも、Detmolder Pilsener

という地ビールがありました。

Pilsener(ピルスナー)は、

日本のビールと同じような、透明感のある色のビールです。

ノルトライン ヴェストファーレン州(デトモルトもこの州です)の

König Pilsenerというビールも、有名な美味しいビールで、よく飲みました。

日本の居酒屋というと、最近は特に、いろんな雰囲気のお店がありますが、

下町なんかですと、赤提灯のぶら下がっているような、

昔ながらの、懐かしい感じの大衆居酒屋もありますね。

ドイツの居酒屋は、Kneipe(クナイぺ)といって、

ビールを中心に、いろんなお酒や軽食を楽しめます。

デトモルトにも、洞穴的なところや、外の空気を感じながら飲める開放的なところなど、

味のある、雰囲気の良いKneipeがいくつもありました。

Kneipeで私がよく注文していたのは、

Weizen bier(ヴァイツェン ビアー)という、濁った色のビールです。

ビールについて、詳しいことはわからないのですが、

ピルスナーに比べて、まったり、まろやかな口当たりで、あまり苦くない味でした。

Weizen にも、色が明るいのとか、黒っぽいのとかあって、気分で色々頼んでいました。

また、グラスも、いろいろな形があるのが面白かったです。

Weizenは、大きなグラスでドンっと出てきて、最初頼んだ時は、びっくりしました。

その銘柄のロゴが入ったグラスで、出てくるのも、楽しかったですね。

さて、私は、ドイツに7年近く住んでいましたが、

その間、ただの一度も、いわゆるドイツの美容院に行ったことがありません。

日本人の先輩方に、止められたからです。

ドイツ人と、日本人では、髪質が全然違って、

ドイツ人の美容師さんは、私たちの髪を上手に切れないらしいのです。

「パッツンパッツンにされるよ。」

では、どこで切っていたのかというと、

デュッセルドルフという街にある、日本人経営の美容院です。

デトモルトから、確か電車で2時間ほど、かかったと思いますが、

この街には、ドイツに住む日本人には有名な、日本人街があります。

Immermann Str. という、通りで、

日本のお店や、ホテル、会社がずらりと立ち並んでいます。

デトモルトにも、小さなアジアンショップがあって、

タイなどのお米やラーメンなどは買えましたが、

デュッセルドルフには、デトモルトでは買えない日本のものが、たくさん揃っていました。

カップ麺やレトルト食品だけでなく、なんと、納豆まであるのですから。

本屋さんでは雑誌も売っていましたし、ラーメン屋さんや、

メロンパンもおいているパン屋さん。

お店に入ると、普通に「いらっしゃいませ〜」と、日本人の店員さん。

まるで、日本にいるような、ウキウキな通りです。

そして、日本人がやっている美容院。

いつも、伸びまくった髪で訪れて、

長持ちするように切ってもらっていましたよ。

遠かったので、一年に一度くらいでしたが、

この街に来て、癒されていました。

そんなデュッセルドルフですが、実は、この街の魅力は、日本人街だけではありません。

駅の周辺はビルなどが立ち並び、都会な雰囲気なのですが、

日本人街を通り抜け、もう少し先まで歩いて行くと、

街の雰囲気が変わって、

にわかに、趣のある、落ち着いた景色が現れるのです。

私も最初の頃は、日本人街の、とりわけ美容院が目的で、

こういった場所があることも知らなかったのですが、

存在を知ってからは、必ずこちらも方まで歩いて行くようになりました。

ライン川に面しており、

夕焼けの時刻には、なんとも味わい深い、良い雰囲気です。

このデュッセルドルフの地ビールは、

アルトビールという有名なビールです。

ストンとした円柱型の小さめのグラスに注がれ、

色は赤っぽく、味わいも独特でした。

ライン川を眺めながら、テラスでいただくアルトビール、

なかなか、素敵な時間です。

あまり暑いので、今日はつい、ビールの話になってしまいました。

ドイツに旅行にいった際には、

どうぞ、その街の地ビール、試してみてくださいね。

それでは・・

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