こんにちは!
丸材の選び方について、
前回の記事でご紹介しました。
選んだ丸材を、今度はガウジングマシンにかけて、
薄く削ります。
この記事では、ガウジングマシンのかけ方について、ご紹介します。
なお、ガウジングマシンの調整方法については、
ミヒェル製のものについてになりますが、
こちらの記事で紹介しています。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1410.jpg?resize=320%2C180&ssl=1)
ガウジングマシンの基本のかけ方
まず、丸材を割って、ガウジングにはまる長さにカットしたら、
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1119.jpg?resize=577%2C433&ssl=1)
サイドの余分な部分を削ぎ落とします。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1371.jpg?resize=491%2C655&ssl=1)
この状態になれば、ガウジングマシンをかける前準備は終了です。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1370.jpg?resize=527%2C395&ssl=1)
表面と裏面、見えるように置いてみました。
これを、ガウジングマシンの溝にしっかりと固定します。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1372.jpg?resize=550%2C412&ssl=1)
私が使っているガウジングマシンは、写真を見てお分かりと思いますが、
かなり年季物です。
私が大学生の時に、当時リード作りを教わっていた方から、
中古でお譲りいただいた、Michel(ミヒェル)のガウジングマシンです。
では、ガウジングマシンをかけていきます。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1397.jpg?resize=567%2C425&ssl=1)
最初の引っ掛かりが大事です。
そのあと、右から左に、削ります。
左手でマシンが動かないように支えます。
削りカスの薄さは、0.06〜0.07mmくらいになるように、設定します。
(設定の仕方については、マシンの調整方法の記事に、詳しく書いています。)
光に翳して、向こうが透けて見えるくらいの厚さです。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1388.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1392-scaled-e1631073098966-1024x1010.jpg?resize=308%2C303&ssl=1)
ガウジングをかけ終わった状態が、”かまぼこ”と言われる状態です。
真ん中が一番厚く、サイドに行くにつれて、薄くなります。
うまく写真が撮れないので、手書きで・・
ガウジングをかけた後の材料の厚みを横から見た図です。
(キレイじゃなくて、すみません・・)
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1400-e1631082550515-1024x728.jpg?resize=681%2C484&ssl=1)
真ん中の一番厚い部分の厚みは、好みによりますが、
一般的には、
0.56mm〜0.59mmくらいになるように、マシンをかけます。
マシンは、溝の右から左に向かってかけます。
最初に、刃を材料に引っ掛け、それから左に向かって削ります。
ですから、かまぼこの厚みは、どうしても、
刃を引っ掛けた右側の方が、左側より少し薄くなってしまいます。
このケーンを測ってみると、こんな感じでした。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1394.jpg?resize=604%2C453&ssl=1)
ですが、材料の向きを変えて、マシンをかけ直すことは、基本はしません。
そうすると、削り始めの部分の左右(糸巻きで根元にくる部分)共に薄く、
中心に向かって厚くなってしまうからです。
どうしても気になる場合は、向きを変えて、一回だけ削ります。
ガウジング後の厚さが厚すぎる場合
仕上がりの厚さは、マシンのメモリで調節できるのですが、
木の直径の違いや、材質の違いなどにより、
仕上がりの厚みに多少の差は出てきてしまうので、
あまり、むやみにメモリを動かすのはオススメしません。
もう少し、薄く削りたい場合は、
材料の削る面に、少し水を塗って、数分置いてから、
もう一度ガウジングにかけます。
これで、0,01〜0.02mm
ほど、薄くなります。
木の直径が大きい場合
直径が大きい材料は、ガウジングの仕上がりが薄くなります。
マシンの溝の下まで、きちんとはまらないからです。
こういった材料は、幅を細めにしておきます。
そうすることで、材料が溝に深くはまり、
薄くなりすぎるのを防ぎます。
また、必要に応じて、メモリを厚めに設定します。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1401.jpg?resize=535%2C401&ssl=1)
ガウジングをかけ終わった、かまぼこケーンたちです。
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1404.jpg?resize=615%2C461&ssl=1)
次回は、シェーパーですね!
それでは・・
![](https://i0.wp.com/yururi-to-oboe.com/wp-content/uploads/2021/09/IMG_1463-scaled.jpg?resize=320%2C180&ssl=1)