リード

ガウジングマシンのかけ方

こんにちは!

丸材の選び方について、

前回の記事でご紹介しました。

選んだ丸材を、今度はガウジングマシンにかけて、

薄く削ります。

この記事では、ガウジングマシンのかけ方について、ご紹介します。

なお、ガウジングマシンの調整方法については、

ミヒェル製のものについてになりますが、

こちらの記事で紹介しています。

ミヒェル製ガウジングマシン 基本の調整方法をご紹介!ミヒェルのガウジングマシンをお使いの方へ、マシンの調整方法をご紹介します。この記事では主に、仕上がりの厚さの調整方法、削りカスの厚さの調整方法をご紹介しています。ミヒェルの解説書をもとにわかりやすく記事を書きましたので、ぜひ参考にしてください。...

ガウジングマシンの基本のかけ方

まず、丸材を割って、ガウジングにはまる長さにカットしたら、

サイドの余分な部分を削ぎ落とします。

この状態になれば、ガウジングマシンをかける前準備は終了です。

表面と裏面、見えるように置いてみました。

これを、ガウジングマシンの溝にしっかりと固定します。

私が使っているガウジングマシンは、写真を見てお分かりと思いますが、

かなり年季物です。

私が大学生の時に、当時リード作りを教わっていた方から、

中古でお譲りいただいた、Michel(ミヒェル)のガウジングマシンです。

では、ガウジングマシンをかけていきます。

最初の引っ掛かりが大事です。

そのあと、右から左に、削ります。

左手でマシンが動かないように支えます。

削りカスの薄さは、0.06〜0.07mmくらいになるように、設定します。

(設定の仕方については、マシンの調整方法の記事に、詳しく書いています。)

光に翳して、向こうが透けて見えるくらいの厚さです。

ガウジングをかけ終わった状態が、”かまぼこ”と言われる状態です。

真ん中が一番厚く、サイドに行くにつれて、薄くなります。

うまく写真が撮れないので、手書きで・・

ガウジングをかけた後の材料の厚みを横から見た図です。

(キレイじゃなくて、すみません・・)

真ん中の一番厚い部分の厚みは、好みによりますが、

一般的には、

0.56mm〜0.59mmくらいになるように、マシンをかけます。

マシンは、溝の右から左に向かってかけます。

最初に、刃を材料に引っ掛け、それから左に向かって削ります。

ですから、かまぼこの厚みは、どうしても、

刃を引っ掛けた右側の方が、左側より少し薄くなってしまいます。

このケーンを測ってみると、こんな感じでした。

ですが、材料の向きを変えて、マシンをかけ直すことは、基本はしません

そうすると、削り始めの部分の左右(糸巻きで根元にくる部分)共に薄く、

中心に向かって厚くなってしまうからです。

どうしても気になる場合は、向きを変えて、一回だけ削ります。

ガウジング後の厚さが厚すぎる場合

仕上がりの厚さは、マシンのメモリで調節できるのですが、

木の直径の違いや、材質の違いなどにより、

仕上がりの厚みに多少の差は出てきてしまうので、

あまり、むやみにメモリを動かすのはオススメしません。

もう少し、薄く削りたい場合は、

材料の削る面に、少し水を塗って、数分置いてから、

もう一度ガウジングにかけます。

これで、0,01〜0.02mm

ほど、薄くなります。

木の直径が大きい場合

直径が大きい材料は、ガウジングの仕上がりが薄くなります。

マシンの溝の下まで、きちんとはまらないからです。

こういった材料は、幅を細めにしておきます。

そうすることで、材料が溝に深くはまり、

薄くなりすぎるのを防ぎます

また、必要に応じて、メモリを厚めに設定します。

ガウジングをかけ終わった、かまぼこケーンたちです。

次回は、シェーパーですね!

それでは・・

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